梅雨が明けるまでは涼しくて過ごしやすい気候だったのに、
梅雨明けと同時に一気に猛暑になりましたね。

ところで、「デトックス食材」。「アンチエイジング」。
最近よく耳にする言葉です。
興味はあるけど何をしたらいいの？と思います。
今回はまだまだアンチエイジング必要なし（？）のフタタと
真剣に取り組む年齢になってしまったイトウが担当させていただきます。

アンチエイジング（抗加齢、老化防止）の為には食事は重要な要素です。
ついつい私達は余分なお肉が付いてしまうと簡単に痩せるために
食事を抜いたり、極度に偏った食事をしてしまったりと
容易なダイエットに走りがちです。
一時的に美しくなったように感じますが、筋肉も落ち、
体が必要としているビタミンやミネラルも不足してしまい、
肌や髪はパサパサになり、代謝が悪いことで老廃物も排泄されなくなります。
老化のメカニズムは全て解明されてはいませんが、
遺伝的な要因の他に活性酸素によって生じる有害な過酸化物の蓄積が
老化を進行させることが分かってきています。
活性酸素の害を防ぐには、活性酸素を除去するスカベンジャー（掃除屋）
と呼ばれる抗酸化物質をとるのが有効的です。

アンチエイジングに必要な食品　
　 良質な蛋白質
　　良質な蛋白質は、肉や魚、卵、大豆製品、乳製品に含まれます。
　　筋肉や血液、皮膚等を作　　る大事な栄養素です。

　 抗酸化物質
　　・ ビタミンＡ
　　・ ビタミンＣ
　　・ ビタミンＥ
　　・ ポリフェノール
　これらは野菜や果物に多く含まれます。

　 食物繊維や乳酸菌
　　腸は血管と同様に加齢による変化が大きく、壮年期以降では
　　善玉菌が減り、　　悪玉菌が増えて、腸管の免疫力が
　　低下してしまいます。
　　腸のアンチエイジングの為には、善玉菌である乳酸菌や善玉菌を
　　増やす効果のある食物繊維やオリゴ糖を充分にとって、
　　腸内細菌のバランスを保つと免疫力の向上にもつながります。
　　腸のアンチエイジングで免疫力をアップしましょう。

アンチエイジングのために必要な食材について、
とある日の病院食の献立を参考に確認してみましょう。
この日の一般食の夕食は、ご飯、おからコロッケ～ケチャップソース～、
五目炒り煮、イカ・小松菜酢味噌和え、清汁、沢庵、メロンです。



《おからコロッケ》
鶏ミンチ、おから、ひじきなどアンチエイジングに必要な栄養素が
含まれる食材が入っています。

鶏ミンチ・・・鶏肉は良質な蛋白質です。鶏ミンチは脂身が少ないため、
脂質の摂りすぎを防ぐことができます。肉は脂身を外したり、
赤身の部位を選択したりするといいですね。
おから・・・おからも良質な蛋白質です。
おからなど大豆製品に含まれるサポニンには、抗酸化作用があります。
また脂肪やコレステロールを取り除く働きもあるとされています。
ひじき・・・ひじきなど海草類には食物繊維が多く含まれており、
腸内に発生した有害物質の排泄を促す作用があります。



《イカ・小松菜酢味噌和え》
イカ・・・イカ、たこ、貝類に多く含まれるタウリンには、
コレステロール低下作用や血圧を正常に保ったり、
心臓の機能を高めたりする効果があります。
小松菜・・・小松菜など緑色の野菜には、βカロテンやビタミンC・Eなど
抗酸化物質が豊富です。

《メロン》
メロン・・・メロンなど果物には、Kが多く含まれるため、
余分な塩分を排泄し血圧を下げ、
利尿作用によるむくみ軽減効果が期待出来ます。
また果物にはビタミンＣも含まれます。
ビタミンＣは、しみのもとになるメラニンの生成を抑え、
抗酸化作用、ストレス時に必要なホルモンを形成します。
ここでせっかくですのでレシピを紹介します。
おからコロッケには、冷蔵庫にある野菜を
小さくみじん切りにして入れても良いですね。
酢味噌は暑さで食欲が低下した時でもさっぱりとしているため食べやすいです。
参考に作ってみて下さいね。

【おからコロッケ　１人分２３７ｋｃａｌ】　　
　材料　２人分　
　おから　５０ｇ
　鶏ミンチ　４０ｇ
　じゃがいも　６０ｇ
　乾燥ひじき　４ｇ
　人参　５ｇ
　乾燥椎茸　２ｇ
　葱　６ｇ
　砂糖　小さじ１
　醤油　小さじ２
　小麦粉　１０ｇ
　卵　１２ｇ
　パン粉　１０ｇ
　揚げ油　適量
～ソース～
　ケッチャップ　大さじ1
　ウスターソース　小さじ1

【イカ・小松菜酢味噌和え　１人分３４ｋｃａｌ】
　材料２人分
　イカ　３０ｇ
　小松菜　４０ｇ
　もやし　４０ｇ
　人参　１０ｇ
　麦味噌　小さじ２
　砂糖　小さじ１
　酢　小さじ１

色々と書いてきましたが、バランスのとれた食事、規則正しい生活、
ストレスを溜めないことがアンチエイジングに繋がるのですね。
まずは生活習慣を見直しましょう。

（管理栄養師　フタタ・イトウ）