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糖尿病センター
当センターには、糖尿病・内分泌内科だけでなく腎臓内科や眼科、泌尿器科、皮膚科、心療内科など糖尿病とその合併症に関わる診療科を併設し、医師だけでなく看護師、管理栄養士、検査技師など糖尿病に詳しいメディカルスタッフと共に、糖尿病とその合併症に特化した一体的なチーム医療を行っています。また、フットケア外来(看護師外来)も併設しており、糖尿病患者にみられる足病変のケアや足切断予防のための指導をおこなっています。
当センターでは、すべての糖尿病の合併症の検査を半日で実施し、その日のうちに診断、結果の説明を行い、必要に応じて食事療法・運動療法の指導や相談をおこなっています。
センター長挨拶

新古賀病院糖尿病センターは2011年4月に新古賀クリニック3階に新設されました。初代センター長の赤澤昭一先生が、当センター開設時より合併症検査システムの充実や患者指導体制を構築され、2015年7月に私が第2代目のセンター長として着任し、従来のシステムを踏襲しつつ新しいことにも取り組んでおります。
糖尿病は、全身にさまざまな血管合併症をきたすことから、その発症・進行予防のためには血糖値を良好にコントロールするだけでなく、体重、血圧、脂質などについても良好なコントロールを維持することが重要です。そのため当センターでは、すべての糖尿病の合併症の検査を半日で実施し、その日のうちに診断、結果の説明を行い、糖尿病合併症の早期発見・早期治療を心がけ、医師と協働して日本糖尿病療養指導士、病態栄養専門管理栄養士や筑後糖尿病療養指導士の資格を持つ看護師、管理栄養士が患者さんの日常生活におけるセルフケアを支援しています。
当センターは、特に1型糖尿病の診療や糖尿病透析予防指導に力を入れており、最新の連続血糖モニタリングシステム、インスリンポンプやカーボカウント法を導入し、エビデンスに基づいた適切な治療法の選択や良好な血糖コントロールに努めています。さらに糖尿病腎症を有する患者さんには人工透析への進行予防を目的とした指導を糖尿病チームでおこなっています。また、院内にはフィットネスクラブがあり、健康運動指導士が患者さんの体力や病状に合わせた運動療法を指導しています。さらに入院治療が必要な患者さんは迅速に対応させていただいています。
当センターは、筑後地区の基幹病院として数多くの糖尿病患者さんの診療をおこなっており、院内の関係する他の診療科や地域の医療機関とも密接に連携を取りながら、患者さんに寄り添った医療をおこないたいと考えています。
糖尿病センター長 川﨑英二
糖尿病の合併症
糖尿病の合併症検査
● 全身・動脈硬化
胸部レントゲン、心電図、腹部エコー、血管機能検査(ABI/CAVI)、頚動脈エコー、心臓エコー、頭部MRI+MRA、冠動脈CT
● 神経障害
アキレス腱反射、振動覚、タッチテスト、自律神経機能検査(R-R interval)、フットチェック
● 網膜症
無散瞳眼底写真撮影検査
● 腎症
尿中アルブミン、血清クレアチニン、推定食塩摂取量検査
合併症予防のための目標値
① 血糖コントロール
HbA1c < 7%
食前血糖値 < 130mg/dL
食後血糖値 < 180mg/dL
※年齢や合併症の程度、使用している薬の種類によって目標値が異なることがありますので、詳しくは主治医にお尋ねください。
② 血圧コントロール
130/80mmHg以下
③ 脂質コントロール
LDL-コレステロール < 120mg/dL
HDL-コレステロール ≧ 40mg/dL
中性脂肪 < 150mg/dL
④ 肥満の解消
BMI < 25kg/㎡
※BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
糖尿病の治療
糖尿病の治療の基本は食事療法と運動療法です。これら2つの治療でも血糖コントロールが不十分な場合は、薬物療法(経口薬と注射薬)を併用しながら良好な血糖コントロールを目指します。
主治医やメディカルスタッフの指示にしたがい血糖を十分コントロールできれば、糖尿病による合併症の発症や進行を防ぎ、健康な人と変わらない日常生活を送ることができます。
日本糖尿病療養指導士や病態栄養専門管理栄養士の資格を持つ管理栄養士が、わかりやすい説明をモットーに、一人一人のライフスタイルに合わせた食生活の個別食事栄養相談をおこないます。また、当センターでは毎月第2金曜日に外来糖尿病教室を行い、糖尿病に対する知識の取得や再確認と正しい治療や自己管理の支援をおこなっています。
医師から積極的な運動指導が必要と診断された方には、健康運動指導士の資格を持つスタッフが、その方に合った運動指導を行います。
食事療法と運動療法を行っても血糖コントロールが不十分な場合は、薬物療法を併用します。薬物療法には、経口薬(経口血糖降下剤)と注射薬(インスリン、GLP-1受容体作動薬)があります。ただし、薬物療法をおこなっても、食事療法と運動療法は継続して行うことが重要です。
臨床研究に関する情報公開について
当センターでは、臨床研究実施に伴い、「臨床研究に関する情報」を公開いたします。これらの研究は、通常の診療で得られた過去の記録をまとめることによって行います。これらの研究は、厚生労働省の「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接同意を得るのではなく、研究内容の情報を公開することが必要とされております。なお、これらの研究は、新古賀病院の倫理審査委員会の承認を受けています。
糖尿病フットケア(看護師外来)
糖尿病患者さんのなかには深爪、水虫、乾燥などケアの必要がある方が多くいらっしゃいます。これらのケア不足から、糖尿病の足病変の合併症のリスクが高くなります。
当外来では、糖尿病専門医の指示のもと、看護師、糖尿病専門看護師(日本糖尿病療養指導士、筑後糖尿病療養指導士)が大切な足を守るためにフットケアと指導を行います。
フットケア紹介
- 爪のケア
- 角質ケア
- タコ・ウオノメのケア
看護師ケアによる指導
- 清潔ケア
- 足の観察
- 保湿ケア
- 熱傷予防指導
- 靴の履き方・選び方
要予約制
日時:月~金 (金はAMのみ)
男性更年期外来について
女性同様、男性も40才を超えますと、加齢やストレスにより男性ホルモンが低下し、さまざまな症状が現れることが広く知られるようになってきました。さらに近年では男性ホルモンの低下とメタボ、糖尿病、肥満など内科的疾患との間に密接な関係があることも明らかになり、欧米ではここ20年で治療を受ける方が急増しております。
当クリニックでは、内科外来で、診断および治療の適応を判断し、補充治療まで行います。
男性更年期かもと思われたら、内科外来(担当医 明比 水・木曜と第2第4土曜日の午前中)にまずご相談ください。