こがねっと。Vol.15
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 介護老人保健施設こが21(以下、老健)は、退院して自宅に戻りたいけれど、日常生活を送るにはまだ身体能力が回復されていない、そういった方が過ごされる中間施設です。 目標はあくまでも「自宅で過ごせるようになる」ことです。できないことは私たちがフォローをして、できることはご自身でやっていただく。私たちがいなくても困らずに自宅で生活できるようになる、ということを念頭に置いて生活介護をしています。 日頃から常に感謝を心掛けています。 介護をすることは仕事として当然、と思われているかもしれませんが、利用者さんと介護士は、言ってしまえば他人という関係です。そんな他人の私に対して利用者さんは”介護をさせてくれている”。トイレに連れて行くときなどに、立っていただけたら「ありがとうございます。助かります」と、必ず感謝の言葉を言うようにしています。 過剰に介助しないようにはしています。寝たきりだからといって全介助しないといけないわけではありません。きちんと目を見てお声掛けすることによって、利用者さんも聞いてくださいますし、一緒に立つときに「手すりをしっかり持ってください」と言うと持っていただける。一つ一つの動作の声かけで、できることは可能な限りしていただいています。老健にいるからには、投げやりにはしたくない。私たちの対応一つで、できることできないことが変わってきますから。 今後は、もっと利用者さんと一緒に何かに取り組めるような環境作りをしたいです。レクリエーションであったり、お話できる時間を増やしたり。一人一人とより深く向き合えるようになりたいと思っています。❼他人の私が介護をさせていただいているという感謝の想い業務内容は、生活動作の介助、リネン交換、清掃、レクリエーションなどです。自宅での生活が困難な方が在宅復帰を目指すための施設です自宅での生活が困難な方が在宅復帰を目指すための施設です4年目設施介護Misaki Sato佐藤美沙輝(さとう みさき) ■介護老人保健施設こが21   介護福祉士

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