こがねっと。Vol.17
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 睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間にいびきをかいたり呼吸が止まるなどして、心臓や脳に負担がかかったり、昼間に眠気に襲われたりする病気です。 自宅で実施していただける簡易検査や一泊入院で行う精密検査の結果、重度の症状がある方にはCPAP(シーパップ)という鼻マスクの装置を使用していただいています。 CPAPとは何かと言いますと、ご自宅で就寝時に装着していただく装置で、鼻から空気を送り込んで、落ち込んだ舌をせり上げる装置です。そうすると喉が開いて呼吸がしやすくなります。 根本的な治療ができるものではありませんが、呼吸が止まらないので夜中の酸素不足といびきがなくなり、日中の眠気もなくなってくるなど、良質な睡眠がとれるようになります。 睡眠時無呼吸症候群の一番の要因は、肥満です。太ると、舌やのどの裏側に脂肪が付きます。そうすると舌の収まり場所がなくなり、仰向けで寝たときに舌が奥に落ち込んで、気道を塞ぐことでいびきや無呼吸が起きてきます。さらに悪化させる要因は、お酒ですね。お酒はどうしても筋肉を緩ませます。就寝3時間前までであれば影響は少ないと言われていますが、就寝直前の飲酒は寝つきはよくなりますが、睡眠の質が悪くなります。 もちろん年をとっても筋肉が緩みます。女性は閉経をしますと、女性ホルモンが減って筋肉が弱くなりますから、平均して50代以降になると、そんなに肥満でなくてもいびきをかくようになってきます。また東洋人は西洋人にくらべて顎が小さい傾向がありますので、寝ていると顎が落ちていびきの原因となります。睡眠時無呼吸症候群とは眠ている間に呼吸が止まる病気です❹睡眠が妨げられると日常生活にさまざまなリスクが生じますいびきや無呼吸の主な原因は肥満や筋肉の緩み

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