こがねっと。Vol.19
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 私は「侵襲の低い手術を行う」ということを信念としてきたので、これらの治療を活用し、いろんな患者さんへ体の負担が少ない治療を提供していきたいと考えています。 冠動脈疾患、不整脈治療、弁膜疾患治療に必要な環境は整備することができました。これらを中心に、増加している心不全の患者さんなどにも対応していけるようにさらに取り組んでいきたいと思っています。またプライベートホスピタルという環境を生かして、開業医の先生方から気軽に相談していただき、紹介していただけるような病院作りをしていきたいと思います。❷「大動脈弁狭窄症に関するお話」1しく「正知る」ということ昨今、高齢患者の心不全の増加が問題になっています。心不全は例えば、心筋梗塞、狭心症などを繰り返すことで発症します。また弁膜疾患である弁膜症も増加しています。心臓の大動脈弁がうまく開かなくなり、血液がスムーズに流れなくなる疾患です。弁膜症に対しては、カテーテルという細い管を利用した治療法を積極的に採用する取り組みを行っています。TAVIもカテーテルによる循環器治療の一つです。Tomohiro Kawasaki川﨑友裕(かわさき ともひろ) ■新古賀病院 副院長  心臓血管・リズムセンター   センター長  〈循環器内科〉プロフィール■日本循環器学会専門医■日本心血管インターベンション治療学会 認定医・専門医・指導医■米国心臓病学会フェロー■米国インターベーション学会フェロー経カテーテルによる大動脈弁留置術TAVI 」タビ

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