こがねっと。Vol.19
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 インペラは心筋梗塞で血管が詰まった患者さんを助ける補助人工心臓のひとつです。完全に心臓の代わりをするわけではありませんが、心筋梗塞で弱った心臓から、脳、肝臓、腎臓などの重要臓器に血液を送り届けるための心臓のポンプ機能をサポートします。重い心筋炎や、心筋梗塞の合併症で心臓の中の構造がやぶれてしまう心室中隔穿孔など、重篤な状態になったときに心臓の働きを助けてくれます。そのような心臓の状態が不安定な患者さんに対して使用することで、心臓の負担も軽くなり、生命予後がよくなると報告されています。 今までは根本治療をしようとしても脳や腎臓、肝臓が持たず、心臓以外の臓器が原因で命を落としていました。インペラを入れることで全身に血液を送り、重要臓器を守って時間を稼げるようになったため、その間に心臓に対する根本治療をすることが可能になりました。 循環器内科と心臓外科は週に一度、合同カンファレンスを実施しています。いつでもすぐに情報共有や相談ができる環境で、専門スタッフが担当する多職種での勉強会も行なっています。 最近は多くの新しい機械や治療法が導入されていることもあり、取り扱う情報量が多く、アップデートのスピードも早いためスタッフ一人一人が把握できる情報が限られてきています。年齢や経験に関わらず全員が新しい情報を得て、互いに補完し合いながら治療を進めていかなければならないと思っています。❼インペラが心臓の負担を軽くし予後を改善します一人一人の知識を集めて常に最適な治療を行ていきます循環器内科の平井敬佑先生にお聞きしました。新古賀病院のンをしインペラ心臓のンをKeisuke Hirai平井敬佑(ひらい けいすけ) ■新古賀病院 〈循環器内科〉プロフィール■日本内科学会総合内科専門医、認定医■日本循環器学会専門医■日本心血管インターベンション治療学会認定医

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