こがねっと。Vol.20
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 私は1978年(昭和53年)に京都大学を卒業し、渡米や教授職を経て2020年の春に古賀病院21の泌尿器科に入職しました。 現在、古賀病院21の泌尿器科で主に行なっているのは、前立腺がんと膀胱がん、腎がんの手術です。比較的小さい腎がんの手術はダヴィンチで部分切除をして、大きな腎がんや尿管のがんに関しては、腹腔鏡で手術をします。 腹腔鏡手術の際、炭酸ガスでお腹の中を膨らませますが、ガスが出入りするたびに腹壁(お腹の壁)と一緒に鉗子の先が動いてしまいます。すると手ブレが邪魔をして、縫ったり糸を結んだりといった作業が非常にやりにくいのです。ダヴィンチだと、コンピューターがその手ブレを全部止めてくれて、思ったところに鉗子を持って行って、スッとハサミが入るので、非常に細かい作業ができます。例えば前立腺の手術では、前立腺を取った後に膀胱と尿道を縫うのですが、ダヴィンチが非常に活躍します。 私はいろんな手術を腹腔鏡で行い、腹腔鏡手術の手技の開発もしてきましたが、やはりダヴィンチ手術はメリットが大きいと思います。また手術の質そのものを見ても、古賀病院21は九州内でトップレベルだと感じます。❻泌尿器科では前立腺がん膀胱がん腎がんの手術を行ています細かい作業が必要な場面でダヴンチが活躍します古賀病院21のダヴィンチ手術は九州でもトップレベルです。Toshiro Terachi寺地敏郎(てらち としろう) ■古賀病院21 泌尿器科顧問  〈泌尿器科〉プロフィール■日本泌尿器学会専門医、指導医■元日本泌尿器内視鏡学会理事長■元泌尿器腹腔鏡技術認定制度委員長■日本内視鏡外科学会腹腔鏡技術認定取得医■日本がん治療認定医機構 認定医■日本内分泌外科学会専門医■泌尿器ロボット支援手術プロクター認定医泌尿器科顧問の寺地敏郎先生にお聞きしました。古賀病院21

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