こがねっと。Vol.21
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がいると言われていますが、実際に治療されているのは2割程度にとどまります。 骨粗鬆症は骨が折れるまで無症状です。高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病は、皆さん気にしていらっしゃいますが、骨粗鬆症はその域に達していません。ですから治療もあまりされていませんし、日本は今でも、他の先進国と比べて骨折の割合が大きいのです。 日本には、骨粗鬆症を治療するという意識がまだ広がっていませんが、治療によって骨折のリスクを大幅に下げることができます。現在では多様な薬も出てきており、内服を基本として注射や点滴など、治療の選択肢は広がっています。 骨粗鬆症にならないためには、骨密度を上げて骨を強くすることです。当院では医師がパンフレットをお見せしながら、骨粗鬆症のための食事・運動療法の指導を行なっています。 骨粗鬆症を回避する意識を持つことで、将来寝たきりにならない、健康寿命を延ばすきっかけになると思っています。❸二之宮謙一(にのみや けんいち) ■古賀病院21 副院長  〈「整形外科センター」整形外科〉 プロフィール■日本整形外科学会・専門医■日本整形外科学会・リウマチ医■日本整形外科学会運動器リハビリテーション医■日本整形外科学会脊椎脊髄病医Kenichi NinomiyaSurgery骨粗鬆症の治療により骨折のリスクを減らすことができます健康な骨の維持が将来の健康寿命の長さに繋がります

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