こがねっと。Vol.21
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 脊椎は、頸椎から尾骨までの、いわゆる背骨です。脊椎の中には神経が通っているため、脊椎の疾患による症状は主に首から腰までの痛み、四肢の痺れや痛み、麻痺などになります。 整形外科では診断が重要になります。例えば手が痺れるという症状の場合、首の骨が原因である可能性もありますが、必ずしもそうではなく、脳梗塞や糖尿病が原因の場合もあります。同じ痺れでも原因によって治療方法が全く異なるため、正しい診断をすることがもっとも重要なのです。 診察所見はもちろん、患者さんとうまくコミュニケーションを取って診断、治療をするようにしています。診断の結果、整形外科の症状でないことがわかれば、他の診療科へのご紹介もしています。 また、治療については、まず効果が高く危険性の低い治療から始めていきます。外来患者さんに最初に行うのは、運動指導と減量指導です。症状が軽減しなければ、湿布や飲み薬をお渡しするなど、副作用が小さい治療から行い、最終的に必要となれば手術をご提案しています。 整形外科の診断では、レントゲン検査だけでは正確な診断ができず、MRI検査で大きな病気が見つかるということも多々あります。地域の開業医の先生方には、困った症例や変だなと思う症例は、すぐにMRI検査の紹介をしていただきたいと思います。いろんな先生の目で患者さんを診ることが大事ですから、お気軽にご相談いただければと思っています。 より精度の高い診断ができるよう、今後も診断技術をひたすら磨きたいと考えています。牟田口 滋(むたぐち しげる) ■古賀病院21 整形外科副部長 〈「整形外科センター」整形外科〉牟田口 滋(むたぐち しげる) ■古賀病院21 整形外科副部長 〈「整形外科センター」整形外科〉牟田口 滋(むたぐち しげる) ■古賀病院21 整形外科副部長 〈「整形外科センター」整形外科〉❹整形外科副部長の牟田口滋先生にお聞きしました。古賀病院21Shigeru Mutaguchi牟田口 滋(むたぐち しげる) ■古賀病院21 整形外科副部長 〈「整形外科センター」整形外科〉プロフィール■日本整形外科学会専門医■日本整形外科学会リウマチ医■日本整形外科学会スポーツ医■日本整形外科学会運動器リハビリテーション医Plastic 同じ症状でも原因により治療方法が全く異なります開業医の先生との連携も積極的に行なています「整形外科治療に関するお話」2しく「正知る」ということ正確な診断を行うことがもっとも重要であり、治療の第一歩です。脊椎

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