こがねっと。Vol.21
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 あしの強い痛みやしびれの原因が、実は腰にある、ということが多々あります。放っておくと、ひどい場合にはあしの麻痺を起こして歩けなくなったり、寝たきりになったりしてしまいます。そのような症状が出る腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアは、特に患者さんの数が多い病気です。投薬により改善することも多いのですが、症状がひどければ手術が必要となります。 10年以上前は、大きく切開して脊椎の手術をしていましたが、最近では内視鏡や顕微鏡を用いた手術で、2センチ程の小さな傷で直すことができています。筋肉を傷つけにくいため痛みや出血の量も少なく、短い入院期間での治療が可能です。術後感染や神経麻痺などの合併症を起こさないことを第一に考え、満足していただけるように丁寧な手術を行なっています。 腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアを防ぐには、日常生活での動作に注意して、腰に負担をかけないことが大切です。例えば、寝起きは横向きで起きる、顔を洗ったり、床から物を持ち上げたりなど、かがむときには足を前後にする、といったことです。 症状を長期間我慢してしまうと、体が痛みを記憶してしまい、手術をしてもなかなか痛みが取れなくなることもあります。昔と違い合併症はほとんどないため、今は手術を怖がる必要はありません。痛みに悩まされている方は、ぜひ安心してご相談ください。山本俊策(やまもと しゅんさく) ■古賀病院21 整形外科医長 〈「整形外科センター」整形外科〉山本俊策(やまもと しゅんさく) ■古賀病院21 整形外科医長 〈「整形外科センター」整形外科〉❺整形外科医長の山本俊策先生にお聞きしました。古賀病院21Syunsaku Yamamoto山本俊策(やまもと しゅんさく) ■古賀病院21 整形外科医長 〈「整形外科センター」整形外科〉■整形外科医長■整形外科医長プロフィール■整形外科医長つらい肩の痛みや不安を減らし、快適な日常生活を送っていただきたい。つらい肩の痛みや不安を減らし、快適な日常生活を送っていただきたい。合併症が起きない低侵襲の手術を第一に治療しています腰に負担をかけない意識が慢性的な痛みを防ぎます「整形外科治療に関するお話」3しく「正知る」ということ肩

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