こがねっと。Vol.22
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はないというケースも多く、回復面のサービスがしっかり整えば、家で過ごすことが可能です。しかし、医療面で困っている場合、介護面の調整だけで在宅療養を継続するのは非常に困難です。さまざまな症状に対応し、家で過ごせるようサポートしていくには、工夫が必要です。 当クリニックでは状態が不安定で特殊な管理が必要な患者さんには、日頃からかかわりを持ち、必要に応じて体調の調整を行います。 気になる症状から在宅療養のサポートまで、まずはお気軽にご相談ください。 私自身の訪問看護業務を行いながら、在宅事業部の課長としてケアマネージャー、ヘルパー、看護師、リハビリ専門職の4職種をとりまとめています。 訪問看護を行ううえで心がけているのは、患者さんの体の痛みだけでなく心の痛みに寄り添うことです。ご家族にはそれぞれルールがあり、価値観があります。そこをしっかり理解したうえで、患者さんの価値観や希望に合わせたケアを提供するようにしています。 私たちの仕事は終末期の患者さんの人生の最後に、看護師としてかかわることができる尊い仕事だと実感しています。人生の終末にかかっている人のそばに居て、最後にかかわれる仕事にやりがいと誇りを感じます。入院や施設に入るのも一つの選択ですが、その中の選択肢に在宅で過ごすことも入れていただけたらと思います。 今後は、看護師を目指す後輩たちの育成のために、この仕事がいかに尊いことであるか、生き甲斐や誇りにつながる仕事なのだということを伝えていきたいです。地域の人たちが安心して過ごせるよう、これからも経験だけでなく根拠をもった看護を提供していきたいです。患者さんやご家族の価値観や希望に合わせたケアを心がけています地域の人たちが安心して過ごせるような支援を行っています。Koki Kato加藤光樹(かとう こうき) ■まどかファミリークリニック 院長 プロフィール■Master of Public Health(九州大学)■日本プライマリ・ケア連合学会認定  家庭医療専門医・指導医■日本在宅医学会認定 専門医・指導医■University of Warwick の Postgraduate Diploma in Diabetes in Primary Care を with Distinction で修了■The University of Edinburgh Master of Family Medicine Candidateまどかファミリまどか訪問看護ステーション健康のことなら何でも話せる相談相手として、この街の医療を支えます。結城千賀(ゆうき ちか) ■まどか訪問看護ステーション  緩和ケア認定看護師〒838-0109福岡県小郡市あすみ1丁目40番

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