こがねっと。Vol.22
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に、実際にご本人のもとに伺いもします。在宅復帰がひとつの目標となるため、弥生園のスタッフ全体で情報共有しながら、ご本人とご家族の意向に沿えるよう支援を行っています。吉村 在宅へ戻られた後の生活も支援できるよう、通所リハビリや訪問リハビリの調整を行っています。在宅復帰や在宅生活の継続に向けたリハビリは、リハビリ専門職だけでは叶いません。ご本人はもちろん、介護職、看護職、ときにはご家族もまきこんで、共通の目標に向けた連携が必要で、そのためには情報の共有は欠かせません。各職種の専門的な視点と気づきがリハビリの効果や成果につながると思っています。調 看護師として、主に入所者さまの健康管理を行っています。症状が悪くなる前に初期の段階で変化に気付き、早期に対処することが大切です。そのため、毎日入所者さまに声を掛けてコミュニケーションを図る中で状態の変化を把握できるよう心がけています。ということもあります。そうならないためにも日々の健康管理を行い、病気の発症・進行を予防することが大切です。吉村 弥生園内だけで完結させようとせず、各医療機関・施設やご家族とも連携をとりながら、どうしたらその方にとってよりよい生活を送っていただけるかを常に考えられるように心がけています。上提 環境や身体機能面を含め在宅復帰が叶わない方もいますので、ご自宅に戻られ「帰れて良かった」という言葉を聞いた時は本当に嬉しく思います。調 職員に対する温かいお手紙や感謝の言葉をいただけた際には、自信と仕事への活力につながります。吉村 まずは利用者さまに信用していただけることが大切だと考えています。信用は取り組みと成果で得られるものなので、今後も信頼いただけるサービスを職員全員で提供してまいります。お悩みごと、ご不安なことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。動」といった生活動作のリハビリにも、介護職との連携のもと日々のケアの中で力を入れて取り組んでいます。 また、言語聴覚士や管理栄養士との協力による食事に対するリハビリも重要で、お一人おひとりの嚥下(飲み込み)状態や栄養状態にあわせて、医師や看護師と一緒に話し合い、提供する食事形態や介助の方法にも注意しています。 小郡地区には老人保健施設も少ない考え、多くの入所者さま、利用者さまの目標である在宅復帰・在宅生活継続の支えとなれるよう、ますますリハビリテーションにも積極的に取り組んでいきたいと思います。❽Yoshimura Syuichi吉村修一(よしむら しゅういち) ■介護老人保健施設 弥生園 施設長   内科プロフィール■日本内科学会■日本プライマリ・ケア連合学会老人保健施設は医療と在宅・地域をつなぐ架け橋です介護老人保健上提慎一郎(かみさげ しんいちろう) ■介護老人保健施設 弥生園  社会福祉士吉村訓志(よしむら さとし) ■介護老人保健施設 弥生園  作業療法士

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