こがねっと。Vol.23
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 当院では自覚症状のない0期の乳がんの発見率が高く、検査で小さな病変を見つけた際、針生検を行うことで早期発見につなげています。早期に発見すれば、それだけ体への負担も少なくなります。そのためにも、病気が見つかることを恐れるのではなく、定期的な受診をすることが重要です。 自覚症状があっても受診をためらわれる患者さんは多くいらしゃいます。「自分が乳がんだったらどうしよう」と怖がる前に、検査を受けて正しい知識を持ったうえで治療を進めていただけたらと思います。月に1回の自己触診と年に1回の検診を� 初診の患者さんには、最後に必ず自己触診指導を行なっています。乳がんと診断された患者さんの中には、自覚症状もなく進行し、しこりがあっても触ってないから気づかなかったという方がいらっしゃいます。乳がんは、自分で発見できる唯一のがんでもあります。ぜひ、月に1回の自己触診と、年に1回の検診をおすすめします。がんでもあります。 新古賀病院では、受診日に乳腺エコー検査・マンモグラフィ検査、必要であれば病理組織検査まで行い、1日で診察が完了します。受診から診断・治療までの期間も約2週間と早く、経済的な負担の軽減へとつなげています。すべての患者さんに自分らしく生きて欲しいから�す。そのためにも、積極的な治療を行 かつては乳がんの治療というと乳房はすべて切除されていました。しかし、当院では2001年頃から、乳房を残したまま部分的に切除をする手術を積極的に行っています。本来であれば乳房を残せないほどの大きながんでも、抗がん剤を使用することで乳房を残すことが可能となりました。 部分切除術と乳房切除術(がんのある乳房をすべて切除する手術)では、手術方法による生存率に差がないことも証明されています。 患者さんには、術後も自分らしく生活していただきたいと願っていまい、患者さんやご家族とともに最後まであきらめない医療を行っています。日本人女性がかかるがんの第1位は乳がんです� 日本では、乳がんにかかる女性は増加傾向にあり、女性のがん罹患率1位となっています。原因としては食の欧米化による脂質や糖質の摂りすぎが考えられており、予防のためには食生活に気を付けながら適度な運動を行うことが大切です。女性にとって身近な病気といえますが、他のがんと比べ、早期発見であれば生存率の高いたとえ�乳がんであ�ても乳房を残すという選択肢を�■日本外科学会 専門医■日本乳癌学会 認定医■日本乳がん検診制度管理中央機構 マンモグラフィ読影認定医■日本外科学会 専門医■日本乳癌学会 認定医■日本透析医学会 専門医 ■日本乳がん検診制度管理中央機構 マンモグラフィ読影認定医 評価A ■乳がん検診超音波判定医 評価A❻馬場美樹(ばば みき) ■新古賀病院 〈乳腺外科〉 ■新古賀クリニック 〈「女性外来」乳腺外科〉プロフィール吉戒理香(よしかい りか) ■新古賀クリニック 〈「女性外来」乳腺外科〉プロフィールMiki BabaRika Yoshikai

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