こがねっと。Vol.24
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態を考慮したうえでの治療が必要です。転移があるから即ガンマナイフ治療というのではなく、患者さんの体に負担の少ないより良い治療法を選んでいます。 当院には、開頭手術を行う医師や血管内治療(カテーテル治療)の専門医がいますので、手術単独では難しい場合も、それぞれの長所短所を補う形で治療を行うことができます。例えば、手術ですべての腫瘍を取り除くと合併症を引き起こす可能性も高まります。そのような場合、摘出は合併症のリスクが低い部分にとどめ、残りの腫瘍に対してガンマナイフ治療を行う。このように、最初から組み合わせを想定して治療を計画することができます。手術、カテーテル、手術とカテーテルの組み合わせと、数ある選択肢のなかから患者さん一人ひとりに合った最善の医療を考えていきます。」4「正しく知る」ということガンマナイフ治療も選択肢に入れ一人ひとりに合�た最善の医療を� ガンマナイフ治療とは、ガンマ線という放射線を病変に集中的に照射し行う放射線治療です。ナイフという名前がついていますが、放射線で焼き切るわけではなく、痛みもありません。ピンポイントで病変部だけに放射線を当てて治療を行います。太陽の光を虫眼鏡で集めると火が付きますが、同じような原理で放射線も集めることで強くすることができるのです。手術よりも体への負担が少ないため、短期間の入院で利用が可能です。 ガンマナイフ治療を行う病気としては、転移性脳腫瘍が7〜8割を占めています。体にできたがんが脳に転移する転移性脳腫瘍は、脳だけではなく、全身状「脳神経外科治療に関するお話プロフィール■日本脳神経外科学会 専門医❻負負負担担担ののの少少少ななないいい放放放射射射線線線治治治療療療ででですすす���ガガガンンンマママナナナイイイフフフ治治治療療療ははは脳脳脳内内内ののの一一一点点点ににに集集集中中中照照照射射射さささせせせるるるKatsuya Ishido石堂克哉(いしどう かつや) ■新古賀病院 脳神経外科部長  〈脳神経外科〉

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