社会医療法人天神会 2024年度 年報
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ご挨拶新古賀クリニック診療科新古賀病院診療科古賀病院21診療科新古賀リハビリテーション病院みらいみらい介護医療院矢取事業部辺春診療所教育研修部野伏間事業部 古賀国際看護学院は、2024年度をもって開設第9期目となりました。この一年、学生・教職員が一丸となり、「地域に根ざし、国際的視野を持つ看護師の育成」という本学院の理念のもと、多くの挑戦と成長を経験することができました。 本年度も、急速に変化する医療・看護の現場に対応すべく、教育内容の充実と実践力の強化を図ってまいりました。特に、臨地実習においては、古賀病院グループの医療施設および介護施設の皆様のご協力のもと、学生一人ひとりが患者さんと真摯に向き合い、看護の本質に触れる貴重な経験を積むことができました。また、日々の講義においても、医療現場の最前線で活躍される専門職の皆様に講師として登壇いただき、臨床のリアルな知見と実践的な学びを学生に届けていただきました。 多忙な職務のなか、熱心なご指導と温かなご助言を賜りました古賀病院グループのメディカルスタッフの皆様に、心より御礼申し上げます。皆様の現場でのご経験やご指導は、学生たちにとって何よりの学びであり、将来の看護師としての姿を描く大きな糧となっています。 一方で、今年度は少子化の進行に加え、県内における看護系大学の新設など進学環境の変化の影響を受け、第9期生の入学者数が定員を10名以上下回る結果となりました。これは、私たちにとって大きな課題であり、看護教育の在り方や本学院の魅力の伝え方を改めて見つめ直す機会となっています。少人数であるからこそ可能な、きめ細やかな教育と個別支援の充実を一層図り、今後の教育活動に活かしてまいります。 また、国際的な視点を育む取り組みとして、COVID-19パンデミックにより中断している韓国建陽看護大学との交流再開に向けて、5月に建陽大学学生に対して講演を行いました。 地域とのつながりを大切にした活動も継続しています。地域の健康教室やボランティア活動などを通して、学生たちは「地域とともに生きる看護師」としての自覚と責任感を育んでいます。 さらに、2024年度の特筆すべき取り組みとして、学院屋上に太陽光発電設備を新たに設置し、運用を開始いたしました。これにより、学院内の使用電力の大部分を再生可能エネルギーで賄うとともに、余剰電力の売電も実施しております。エネルギーの自立性向上と環境への配慮を両立する本取り組みは、持続可能な社会の実現に貢献する第一歩であり、学生たちにとっても地球規模の視点を学ぶ機会となっています。 来年度はいよいよ第10期という節目を迎えます。これまで築いてきた信頼と実績を礎に、看護教育のさらなる質の向上と、地域・国際社会に貢献できる人材育成をめざし、学院一同取り組んでまいります。今後とも、変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。古賀国際看護学院 学院長  林  明 宏— 5 —古賀国際看護学院 学院長挨拶

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