介護老人保健施設こが21介護老人保健施設弥生園産科・婦人科みやじまクリニック古賀国際看護学院法人本部事務部こがケアアベニュー宮ノ陣大石町・縄手三国事業部天神在宅ケアセンター 2024年度の老人ホームの入居状況は、こがケアアベニュー大石町の入居率は97%(3月末時点で50室中47室)、平均介護度は2.9、平均年齢は87歳。こがケアアベニュー縄手の入居率は93%(3月末時点で65室中61室)、平均介護度は2.8、平均年齢は83歳となりました。縄手の3階フロアを中重度対象者にしたことにより昨年より徐々に平均介護度が上がる事となりました。 大石町縄手では福岡県ノーリフティングケア普及促進事業に参加して3年目となります。3年目では指導する立場となり講師見習い研修や技術指導研修に参加させて頂き、個々のスキルアップを図り、またその結果を職員へ周知することで、全体でのレベルアップに繋がっていると感じます。腰痛アンケートも半年毎に行っており、「現在の痛み」の状況や「日常業務において持ち上げや抱え上げ等の介助があるか」という質問でも減少傾向になっているので、ノーリフティングケアが浸透し成果が徐々に表れています。法人内の病院でもノーリフティングケアを広めていきたいと考え研修を開催させて頂きました。病院で勤務している看護師、リハビリ職員、看護助手を対象にアンケートをとった結果、腰痛リスクは高く、腰痛に繋がる業務は多いと感じました。研修後に各拠点も取り組み始めたようで福祉用具を導入し、腰痛リスクが軽減出来たようなので、今後も法人内での研修を継続的に行っていきたいと思います。 2024年度の取り組みとして「転ばず元気に出来る事は自分でやろう」を目標に取り組んできました。 アベニュー入居者の60%以上が認知症やその予備軍であり、認知症状があり年を重ねるたびに症状が進行し、転倒や問題行動が増えました。介護保険でのデイサービスの利用回数にも制限があり、1日のほとんどを自室で過ごしADLの低下が見られましたため、施設としての取り組みが必要でした。 そこで日常生活を活用した認知症予防への取り組みを行いました。定期巡回でのサービス内容を見直し、出来る動作が継続して出来る事を目標に支援内容を変更。動作に合わせての安全対策で手すりの設置や福祉用具の見直し、住環境整備を行った。施設としての取り組みは刺激のある環境作り(共有部分に四季折々の装飾)、世代間交流(高校生にボランティアで来ていただき若者との交流)、ボランティア活動(台ふきの準備・テーブル拭き・下膳の手伝い・植物への水やり・食堂で使うゴミ箱つくり・めだかの餌やり)など、役割を持つ喜びを感じストレスの軽減や身体機能の向上を図りました。 する事がある、まだ自分には出来る事が多いとやる気スイッチが入り入居者様同士の助け合いも見られるようになり会話も増えました。サービス内容の見直しを行った結果、要介護4・5の介助が必要な方でも出来る動作が多くあり、今まで介助者主体となっている事に気づかされました。リハビリスタッフ・福祉用具事業所と住環境や福祉用具の見直しを行い安心できる環境整備実施、転倒回数が減少することとなりました。 今後も施設での楽しみを感じる取り組みを増やし、利用者一人一人のニーズや状態に合わせた支援を提供し快適かつ安心できる生活環境を整え質の高い支援を行っていきます。— 113 —現在の痛みの状況日常業務において持ち上げや 抱え上げ等の介助はあるか施設長 清原 敬こがケアアベニュー大石町・こがケアアベニュー縄手【こがヘルパーステーション大石町、こがラウンドケア大石町、こがデイサービス大石町、こがデイサービス縄手】
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