ご挨拶新古賀クリニック診療科新古賀病院診療科古賀病院21診療科新古賀リハビリテーション病院みらいみらい介護医療院辺春診療所野伏間事業部矢取事業部教育研修部新古賀病院2024年度の振り返り【診療実績】 2024年度は外来初診数、入院新患数、救急車搬入件数などいずれも2023年度を上回る結果となり、保険稼働額を順調に伸ばすことが出来ました。また外科の手術件数については常勤麻酔科医の減少により手術件数減少の可能性がありましたが、実際は前年比4.2%増となるなど実績を伸ばすことが出来ていました。ただ患者増の一方で空床無しの状況が生じ、入院が必要な救急患者の受け入れを断わらなければいけない状況が時々生じていたことは、「24時間断らない質の高い救急体制」を掲げている当院としては今後更に入院患者の増加が見込まれる2025年度の大きな課題であり、早急の対策が必要であると思っています。【医師の働き方改革】 2024年度から「医師の働き方改革」における時間外労働の厳守が本格的に始まりました。当院では初年度からA水準(時間外労働時間;960時間/年、100時間/月以内)を目標に掲げていましたが、各診療科の先生方の多大なご協力のおかげで多忙な診療状況にもかかわらず全診療科がA水準を達成することが出来ました。そこには先生方のご協力もさることながら、メディカルスタッフのタスクシェアによるサポートも大きく貢献していたのではないかと思います。新古賀病院では医療DXの取り組みの一つとして医療用ChatGPTを用いた医療クラークによる診療情報提供書や退院時サマリーの作成などのタスクシェアを積極的に行ってきましたが、特に多忙な診療科で相当な労働時間の短縮に繋がったことは大きな成果だったと思います。今後は医師だけではなく、多忙を極めている看護部やその他の部署での時短の方策としての活用が期待されます。【新型コロナウイルス感染症】 2019年初頭から猛威を振るった新型コロナウイルス感染症ですが、2023年5月から5類相当に移行し重症患者こそほとんどいなくなったものの、2024年度も前年と同等の350人ほどの感染患者を受け入れていました。またこの間、2回のクラスターによる一部病棟の入退院の停止を余儀なくされ病院経営的には大きなダメージを受けました。世間では新型コロナウイルス感染への感心が無くなってきている今日この頃ですが、私たち医療従事者はまだまだ「with コロナ」としての生活・仕事スタイルを、自覚を持って維持していかなくてはいけないと改めて思っています。新古賀病院 院長 川 﨑 友 裕— 6 —外来初診数(人/月) 新入院数(人/年) 救急搬入数(件/年) 手術件数(件/年)新古賀病院院長挨拶
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