ご挨拶新古賀クリニック診療科新古賀病院診療科古賀病院21診療科新古賀リハビリテーション病院みらいみらい介護医療院矢取事業部辺春診療所教育研修部野伏間事業部病院長としての6年間を振り返って 2025年3月末で定年となり、4月から名誉院長となりました。院長職としての6年2か月を振り返ってみたいと思います。 まず、新型コロナ感染症のことを外すわけにはいきません。2020年3月久留米市の第1例目の患者が当院受診患者であったこと、新規コロナ入院患者の受け入れは感染症病棟を持つ新古賀病院にお願いして、アフターコロナ受け入れと市民のワクチン集団接種に注力したことが思い出されます。 ワクチン集団接種では、平日のみならず日祝日も職員や二之宮謙一現院長と連携を取って、接種を続け、久留米市内の医療機関で接種回数第1位となりました。 2023年5月からは5類感染症となり、2024年10月からワクチンはインフルエンザワクチンと同時に接種が行われることとなりました。病棟ではいまだにクラスターが発生し、今後も長く付き合うことになるウイルス感染症ですが、治療薬も少しずつそろってきましたので、何とか対応できるようになると思われます。 新型コロナ感染症において、久留米地区においては、保健所を中心とした行政などの施設や各病院・診療所の立場の垣根を超え、多施設・多職種で役割分担・連携しました。この連携が、冬場の感染症が多くて救急病院がすぐ満床となり救急搬送受け入れができなくなる問題や、地域包括ケアシステムなどにも応用ができるのではないかと感じます。すでに久留米医師会で、後方病院との連携会議が始まっており、その実効性が期待されるところです。 診療に関しては、この10年で整形外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科など手術を行う外科系が主体の病院へと徐々に変貌しました。消化器内科・外科は新古賀病院へ移動、変わってリウマチ科、皮膚科などが新設され10年近くが過ぎました。最近の大きな問題は、医師の働き方改革で夜間・日曜祝日の救急受け入れをかなり制限しており、新古賀病院や他の病院へご迷惑をおかけしているところです。 最後に、2022年9月1日で当院は開院20周年を迎え、記念誌を発刊しました。病院のある宮ノ陣地区には、病院敷地内に老健施設、近隣に当法人関連のサービス付き高齢者住宅や看護学校もあっていずれも徒歩圏内です。今後とも当院の使命である「地域に根付いた質の高い医療・介護・福祉・教育」を提供できるよう二之宮新院長に協力していきたいと思います。古賀病院21 院長 宮 川 洋 介— 7 —古賀病院 21 院長挨拶
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