社会医療法人天神会 2024年度 年報
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介護老人保健施設こが21介護老人保健施設弥生園産科・婦人科みやじまクリニック古賀国際看護学院法人本部事務部こがケアアベニュー宮ノ陣大石町・縄手三国事業部天神在宅ケアセンター 2024年度新古賀病院は6月より高気圧酸素治療を開始しました。近年、治療適応疾患の拡大が図られており当院における対象患者さんも多く、提供出来る治療の幅が広がりました。 構造的心疾患(SHD)に対するカテーテル治療は昨年度より19件増加の80件でした。 国で推奨されております医療DXに関しては、以前より導入していましたAI問診の対応診療科を増やし、内容も患者さんに使いやすい工夫を重ねています。外来の予約枠の変更や確認につきましてもSNSを用いて24時間応需でき、職員も対応する時間が調整できることで業務の改善にも繋がっています。 医師の働き改革は本年度より本格的に開始となりましたが、 2024年度は、医療を取り巻く環境の変化への対応と、患者中心の質の高い医療提供体制の構築に尽力いたしました。 診療報酬改訂への対応として、チーム医療の推進に注力し、多職種連携による質の高い医療提供体制を強化しました。その結果、リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算の取得を実現し、患者さんのADL向上、栄養状態の改善、口腔ケアの充実を図ることができました。 医師の働き方改革では、医師の確保と労働環境改善のため、医師の負担軽減を目的としたタスクシフト/シェアを推進し、医師以外の医療スタッフの役割拡大を図りました。 医療DXの推進では、患者サービスの向上と業務効率化を目的として、医療DXを推進しました。マイナンバーカードによる資格確認を積極的に導入し、受付業務の簡素化と患者の待時間外・休日労働時間が年間960時間超の医師はなく、A水準を維持できました。 救急医療体制も受入れ搬入件数が、473件増の4666件と増加しており、地域の救急医療に少しでも多く貢献できたのではないかと思っております。今後も更に多くの救急患者さんに対応していきます。連携先の医療機関においては、たくさんの救急患者連携搬送を受けていただきましたおかげで、円滑な救急受入が行えました。これからも地域連携の更なる充実を図り、新たな地域医療構想に根ざした地域完結型の医療・介護提供の構築に邁進していきたいと思います。ち時間短縮を実現しました。また、LINE公式アカウントを開設し、再診予約や予約確認をLINE上で行えるようにすることで、患者利便性の向上に貢献しました。 地域包括ケアシステム構築への貢献を目指し、法人内外の医療機関、介護施設、福祉施設との連携強化に努めました。関係機関への積極的な訪問を通して顔の見える関係性を構築するとともに、入退院調整のためのアプリケーションを新たに導入し、チャット機能を活用したシームレスな情報共有により、円滑な入退院支援体制を構築中です。 2025年度も引き続き、患者中心の医療提供体制の構築、地域医療への貢献、そして持続可能な病院経営を目指し、職員一同尽力してまいります。— 133 —新古賀病院 事務部長 塚本 珠文古賀病院21 事務長 中村 篤事務部

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