社会医療法人天神会 2024年度 年報
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診療技術部看護部各委員会報告業績編集後記教育講演会・研修会・研究会天神会医療研究会抄録3.向上心と創造力をもち、人間性豊かな看護師の育成。 単なるスキルアップだけではなく、患者・利用者に寄り添う姿勢や共感力、創造的問題解決力を育むことにより、看護師の成長を支援するための教育体制の充実、心理的支援、職場文化の形成を重要視して努力しています。<人員動向(図1.2.3)> 24年4月看護師73名(うち新卒67名)入職しました。 常勤看護師は85%、看護師平均年齢は33歳、看護師離職率12.3%(昨年度比-0.8)微減で、新人看護師離職率9%(前年度比-8.6)大幅な減少となりました。 定着に向けた魅力ある職場つくりが課題となっています。看護部門が長期的に安定して機能し、スタッフが安心して働き続けられるような組織を作り上げることが、看護師が定着しモチベーションを維持しやすく、患者に質の高いケアを提供できる環境が生まれることに繋がります。域連携し住み慣れた地域の中で、患者さん・利用者さんがその人らしい生活ができるように看護の力を発揮できるよう更に自己研鑽と人財育成に努めて参ります。— 141 —看護職員数看護職員年齢<2024年度看護部目標>1.自分の行動の意味を考え、安全・安心な看護の質向上に繋げる。 思いありの心で、考える看護、エビデンスに基づく実践として、行動の根拠をガイドラインや研修から明確にし、実践に生かしケースカンファレンスの中でケアの意味や効果について多職種で話し会い、見直し改善に繋げヒヤリハット事例の共有を行い行動の背景にある知識を学ぶ機会を設けるように努めました。2.看護の視点で業務改善に取り組み、病院経営への参画。 早期の状態把握と適切な看護介入で在院日数短縮、重症化防止のため入院直後から、退院支援を多職種で体制を整え重症度・看護必要度に応じた病床配置・適切な病床移動を看護師主導でマネジメントし、看護記録の見直し、看護手順マニュアル化、ICT活用により時間短縮にも繋がっています。また看護サービスに関する患者のフィードバックを収集し改善策を講じることでサービスの向上を図っています。<おわりに> 天神会は地域を支える中核病院、施設としての急性期医療から慢性期・回復期・介護を担っています。患者さんに一番近い看護師は、多職種や特定行為看護師などと専門性の高いメディカルスタッフと協働しています。天神会のチーム医療と地統括看護部長 松家 貴美子看 護 部

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