社会医療法人天神会 2024年度 年報
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診療技術部看護部各委員会報告業績編集後記教育講演会・研修会・研究会天神会医療研究会抄録 2024年度は、24名の新人職員を迎え入れ、医療介護同時改訂という変化の大きい一年となりました。天神会の理念「人々の豊かな生涯を支援する医療・介護」のもと、看護部スタッフ一同、以下の目標達成に向け邁進いたしました。2024年度看護部目標1. 自分の行動の意味を考え、安全・安心な看護の質向上に  繋げる2. 看護の視点で業務改善に取り組み、病院経営への参画3. 向上心と想像力をもち、人間性豊かな看護師の育成<目標1について> 診療報酬改訂に伴い身体拘束最小化チームを発足し医師を含む多職種でのラウンドを開始しました。身体拘束率は平均3.4%減少し患者さんの尊厳と安全の確保につながったと考えます。手術室では新たな術式の導入や国内2番目となるTULSAの導入があり、新たな手術に対応するため、研修やシミュレーションを実施し、安全な入院・手術が行えるよう病棟をはじめとする多職種で尽力しました。 PCUではコロナ禍で中断していたボランティア活動と遺族会を再開することができ、グリーフケアを再認識する機会となりました。 今年度の患者満足度調査では全項目で前年度を上回る結果となりました。しかし、現状に満足せず、患者さんの声に耳を傾け、更なる満足度向上を目指します。<目標2について> 今年度は診療報酬改訂の年となり、既存加算(急性期入院基本料1、重症医療看護必要度、回復期リハビリテーション病棟入院料1)の維持に尽力しました。また新規加算取得への取り組みを行いました。リハ栄養口腔加算、急性期看護補助体制加算、認知症ケア加算2取得、意思決定支援体制・身体拘束最小化の構築に向け、多職種と連携し業務改善に取り組みました。 病床利用率は平均利用率91.2%(前年度97.8%) 前年度より低下しましたが平均在院日数は13.1日(前年度14.1日)と短縮しました。今後も医療の効率化と質の向上を両立し、経営的視点を持ち取り組んで参ります。4階(回復期リハビリ)病棟緩和ケア病棟(副看護部長)血液浄化センター<目標3について> 今年度は3名が特定行為研修を修了し、合計14名となりました。医師のタスクシフト・シェア推進、看護師のキャリアアップ支援につながっています。またスタッフのロールモデルとなり、臨床の現場での教育にも貢献しています。クリニカルラダーをはじめ院内外の研修で多くの学びの機会を提供し、スタッフ各々が自ら向上心を持ちキャリア形成できるよう支援を継続していきます。<おわりに> 2024年度の成果を基盤に、更なる看護の質向上、働きがいのある職場環境づくり、地域医療への貢献を目指します。医療を取り巻く環境の変化に対応できる柔軟性と看護師としての専門性を高め、患者さん中心の医療・看護・介護を提供できるよう、全職員で邁進してまいります。— 143 —看護部長 古賀 千代美2階病棟3階病棟5階病棟外来HCU平田 祐里子林田 晶子平尾 支帆子仲 麻矢本梅 桂山下 千里松崎 千鶴立石 加奈子平河 順子古賀病院 21

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