診療技術部看護部各委員会報告業績編集後記教育講演会・研修会・研究会天神会医療研究会抄録<外来> 新古賀クリニック外来は糖尿病・甲状腺・内分泌センター、女性外来、眼科、泌尿器科があります。正規職員・非常勤職員ともに知識と技術を学び協力体制作りを構築するため業務のローテーションを継続しました。また、外来全体で初診患者のAI問診を開始しました。 糖尿病センターでは、外来でのインスリンポンプ療法の導入を試み、1名の患者が外来導入し治療を開始しました。今後も入院せず外来での導入の取り組みを広げていきたいと思います。 また、昨年より血糖管理システムのデジタル化への移行を継続し、持続血糖測定器や持続インスリンポンプからの解析データをクラウドシステム管理としipadを用いた診療・指導業務を開始しました。日常生活の中でデジタル化が普及している現在、患者側の受入も良好でニーズの高い治療となっています。 婦人科では2023年度より悪性疾患の治療(手術療法と化学療法)を開始したことで、患者数が増加しました。術後ケアや化学療法を受ける患者の精神的・身体的な緩和ケアに努め、安心して治療が行えるよう新古賀病院との連携に取り組みました。 また、子宮頚癌ワクチンの啓蒙活動の継続を行うとともに、今年度は法人内職員を対象としたHPVキャッチアップ対象者に対し集団ワクチン接種を実施しました。 乳腺外来では、ピンクリボンアドバイザーの資格を持つ看護師が自己検診や乳がん検診の重要性を訴え、乳がんについて正しい情報を伝え、自己触診指導を強化しました。<透析> 近年、透析患者の高齢化が進む中で、外来維持透析を継続するためには送迎支援の重要性がますます高まっています。今年度、新規に受け入れた14名の透析患者のうち13名が送迎バスの利用を希望されており、現在では計56名の患者が送迎バスを利用しています。このような状況を踏まえ、今後さらなる送迎バスサービスの拡充が必要と考えています。 また、透析中に実施している運動療法は昨年度の4名より今年度は10名へと増加しています。これはリハビリテーション課の協力のもと、安全に継続できている成果です。 看護部では特にシャント管理とフットチェックの強化に注力しています。・シャント管理では、シャント管理シートを活用することで、スタッフ間で共通の観察項目による評価が可能となりました。その結果、エコー件数は増加しましたが、これが緊急 PTAの減少に繋がると考えています。・フットチェックでは臨床工学技士と連携し、簡易的なポッケト LDF を用いた血流測定を実施しています。毎月のフットチェックにて足病変の早期発見、早期治療につながるよう務めています。今年度の下肢末梢動脈疾患管理加算は1538件でした。— 145 —看護部師長 野口 由紀子新古賀クリニック
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