診療技術部看護部各委員会報告業績編集後記教育講演会・研修会・研究会天神会医療研究会抄録 2024年度の古賀病院21診療放射線課は「自己や部門の成長を目指して、個々が自主的に考え主体的に立案、企画しチームで実行する。個々の能力を見極め、その能力を効果的に発揮できる環境を整える。」という目標を挙げ個々のリーダー意識の向上を意識しました。 具体的な目標として大きく3つ、TULSA治療の開始、新人教育プランの見直し、骨転移キャンサーボードのサポートに取り組みました。 TULSA治療(国内2施設目)につきましては、12月6日に初症例、3月末までに5例施行し治療経過も良好となっています。放射線課では導入の総括をおこない、国内薬事未承認機器ということもあり各部署不安を抱える中でも課題を整理し無事に運用を開始出来たことは良い経験となりました。 2つめに新人教育プランを見直し、例年拘束業務まで8ヶ月要していた期間を5ヶ月に短縮しました。教育期間の短縮の効果として、新人スタッフにとっては短期的な目標が明確となり教育内容を新鮮に保つことができました。また早期に独り立ちすることで勤務調整も柔軟になりました。 3つめとして骨転移キャンサーボードについては、腰塚医師主導のもと、読影レポートを全て監査し骨転移のある患者の主治医に放射線治療医と整形外科医師の見解を添えて緩和照射の案内を行っています。対象患者数は一昨年と比較して140%に増加し多くの症例で有効な治療効果を認めています。 次に実績ですが、一般撮影 42,077件(前年度比99%)、骨密度検査 5,673件(前年度比107%)、CT 8,081件(前年度比97%)、MRI 7,873件(前年度比99%)、アンギオ 352件(前年度比108%)でした。CTに関しては冠動脈CTが203件(前年度比160%)、造影MRIも649件(一昨年度比170%)と検査内容の変化の著しさを感じます。今後もより効率的な運用方法を模索していきます。 今年度は個々や部署が中心となってプロジェクトを進める意識をもって取り組みました。次年度も多くの変化を取り入れつつ、ひとつひとつの業務を洗練されたものに仕上げていきたいと思います。— 152 —一般撮影骨密度・CT・MRI古賀病院21 診療放射線課 副課長 河口 大樹
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