ご挨拶新古賀クリニック診療科新古賀病院診療科古賀病院21診療科新古賀リハビリテーション病院みらいみらい介護医療院矢取事業部辺春診療所教育研修部野伏間事業部 2024年には診療報酬と介護報酬が同時に改定され、医療提供体制の質の向上が期待されています。今回の改定では、慢性期病棟において中心静脈栄養の早期離脱と経腸栄養の推進が図られました。また、回復期リハビリテーション病棟では、FIM(機能的自立度評価)の定期測定と研修の義務化、専従の社会福祉士の配置が推奨されています。 これに伴い、慢性期病棟や回復期リハビリテーション病棟では、医師・看護師・リハビリ専門職・管理栄養士など、多職種の連携強化が求められています。これにより、患者ケアの充実を図ることが期待されています。 さらに、今回の改定では歯科口腔ケアも重要なテーマの一つとなっています。 口腔の健康は全身の健康に大きな影響を与えるため、歯科医師や歯科衛生士による専門的なケアの重要性が高まっています。リハビリテーションを受ける患者の中には、口腔機能の回復が自立した生活につながるケースも多く、リハビリテーションの一環として口腔機能の向上を図ることが求められます。特に、脳卒中後の患者や高齢者に対しては、嚥下機能のリハビリテーションと並行して歯科口腔ケアを実施することが重要です。口腔機能が回復することで、患者の自立支援がより効果的に進むと考えられます。また、慢性期病棟の患者にとっても、口腔内の健康は誤嚥性肺炎や全身的な感染症、栄養状態に大きく影響を及ぼします。口腔ケアを怠ることで誤嚥性肺炎のリスクが高まり、それに伴う入院期間の延長や、生命を脅かす重篤な合併症の発生につながる可能性もあります。 こうした背景から、慢性期病棟や回復期リハビリテーション病棟における歯科医師や歯科衛生士の役割が一層重要視されています。当院では、歯科医師・歯科衛生士を配置し、口腔管理を強化した所でしたので、ありがたい改定項目となりました。 今後も医療・介護の質をさらに向上させ、地域社会に貢献し続けてまいります。引き続きご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。新古賀リハビリテーション病院みらい 院長 大 坪 義 彦— 9 —新古賀リハビリテーション病院みらい院長挨拶
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