診療技術部看護部各委員会報告業績編集後記教育講演会・研修会・研究会天神会医療研究会抄録 臨床検査課では天神会ほぼすべてのグループ施設の検査を担い、天神会の理念である「人々の豊かな生涯を支援する医療・介護」を目指し、迅速かつ信頼される検査の提供に努めています。今年度は新入職員の入職はありませんでしたが、臨床検査技師68名(うちパート2名)、採血パート看護師8名、受付事務3名の計79名で活動しました。 天神会臨床検査課内でローテーションを日々積極的に行うことで、採血室や健診センターなど複数ある部門内の人員の有効活用に努めるとともに、関連施設への超音波検査出向や介護施設での感染対策などにも携わりました。また、業務に 新古賀クリニックでは、主に糖尿病センター・透析患者、健診センターでの業務を行っています。今年度の超音波検査実績は、糖尿病センター9,540件 (前年度比101%) 健診センター18,548件 (前年度比106%)で糖尿病センターおよび健診センターともに過去最高件数となりました。また、心電図関連 検体検査の実績は血液検査 809,384件(前年度比106%)、一般細菌検査 10,908件(前年度比103%)、新型コロナ/インフルエンザPCR検査 7,183件(前年度比93%)、病理細胞診検査 17,199件(前年度比100%)でした。 検体検査部門では2024年10月に検体検査の初検値を電子カルテ上に表示出来るようシステム改修を行いました。これにより早期に初検値及びパニック値を確認することが可能となり、口頭報告による伝達ミスの軽減や効率的な診療へ繋がりました。また、初検値の可視化により検査室への問い合わせも減少し業務改善にも繋がりました。さらに、パニック値報告においては適宜、報告値の設定や報告手順の見直しを行う事で、迅速な報告と早期の治療へ繋げられるよう取り組んでいます。また、2025年1月には日本臨床衛生検査技師会主催の品質保証施設認証を検体、細菌、病理、生理機能を含めた4部門で受審し、精度の保証にも努めています。 2024年度の生理機能検査の実績は、超音波検査件数加え自己研鑚として技師会活動や学会発表、認定資格取得も積極的に行い、日本臨床細胞学会への論文投稿1編、学会発表9名、超音波検査士4名、2級臨床検査士(微生物)1名、医用質量分析認定士1名、乳がん検診精度管理中央機構/乳房超音波技術更新講習会試験A評価2名取得しました。現在、在籍スタッフのほとんどが資格を保有しており、日々自己研鑚にも励んでいます。今後も技術と知識を向上し、信頼される臨床検査課を目指してスタッフ一同取り組んで参ります。以下に各部門からの報告を行います。検査実績は、糖尿病センター4,160件 (前年度比99.8%)と前年より横ばいですが、健診センターは40,698件 (前年度比107%)と前年度より増加しています。健診センターでは、冬場の超音波検査のベットが冷たいことへの対策としてホットカーペットを導入し利用者に配慮した工夫も行っています。29,373件(前年度比106%)、心電図件数25,559件(前年度比102%)と過去最高件数でした。 超音波検査関連では、検査所要時間(検査実施時間+レポート作成時間:TAT)の短縮(30分以内)を目標に掲げ取り組みました。結果は29.3分であり目標を達成でき、患者さんの待ち時間短縮に繋がっていると思われます。また働き方改革の一環として、超音波夜間呼び出しの見直しを行い、不必要な呼び出しを減らすよう臨床へ働きかけを行いました。 心電図関連ではホルター心電図件数が年々増加しており、今年度は1,525件(前年度比108%)と過去最高を記録し、件数増加に対応すべく2025年1月より機器を5台追加し15台体制とし、解析器も1台追加購入して新運用にて開始しました。術中モニタリング件数は39件(前年度比76%)、カテーテルアブレーション件数 334件(前年度比102%)と他部署と連携しながらチーム医療にも貢献しました。— 154 —新古賀クリニック 副主任 藤原 嵩新古賀病院 副課長 大久保 洋平統括課長 野田 哲寛課長 河原 真弓子主任 木下 準子主任 木村 賢司 臨床検査課
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