診療技術部看護部各委員会報告業績編集後記教育講演会・研修会・研究会天神会医療研究会抄録 2024年度検体検査のトピックは新古賀病院との統一化に向け、運用の見直しやシステム構築をおこなったことと4月より輪番日の検査技師出勤を開始したことです。 パニック値の報告項目・運用、さらに推定1日食塩摂取量結果報告の運用に関して見直しやシステム構築を行ったことで、法人内検査室での運用の統一化と臨床検査技師の業務軽減・効率化につながり、臨床への報告やデータ提供についても迅速な対応ができるようになりました。また輪番日での臨床検査技師の出勤開始については通常の体制で緊急検査が実施でき、看護師の業務軽減につながりました。 検体検査の収入は前年比104.0%、経費は前年比75.1%、2024年2月より受託を開始した新古賀リハビリテーション病院みらいの検査件数は受託開始時と比べ、112%と増加傾向にあり、法人内のデータを共有し、検体検査を迅速かつ円滑に実施できています。 新古賀リハビリテーション病院みらい臨床検査課の人員は、臨床検査技師3名(うち1名は午前パート)で運用しています。2024年度の新型コロナウィルス、インフルエンザウィルスに関する検査実績は、PCR検査:723件、迅速抗原検査:84件でした。今年度は数年ぶりにインフルエンザウィルスが感染拡大し、より迅速な検査が出来るよう体制を整えました。また、昨年度末より、検体検査を法人内委託へ変更し、結果の反映や輸血 2024年度も日臨技、日本医師会、九州精度管理などの外部精度管理調査に参加し、全ての調査において95%以上の評価評点、もしくは優評価を獲得しました。今後も信頼性のあるデータの提供と安定した検査室の稼働に努めていきます。 生理検査の実績は、超音波検査 19,902件(前年度比100.9%)、心電図検査 6,860件(前年度比94.5%)、呼吸機能検査 2,023件(前年度比109%)、フルPSG解析 137件(前年度比103%)と多くの検査で前年度を上回る検査件数でした。 2024年度はタスクシフトで嗅覚検査に加え、味覚検査も臨床検査技師が担い、看護師の負担軽減に繋がっています。今年度購入機器は、PETセンターに心電計を1台、血圧脈波計を1台更新しました。今後も「信頼される臨床検査課」を目指して迅速で質の高い検査を行い、天神会の検査課全体の連携はもちろんのこと、他部署や他施設との連携を強化し、地域医療に貢献出来るよう取り組んでいきます。準備までの時間が短縮され、診療業務の円滑化および効率化に寄与できました。 天神会他施設からの超音波検査のサポートや、ローテーション勤務を継続して行い、知識や業務内容の共有、連携に努めました。今後は心臓リハビリテーションの開始に伴い、CPX検査が開始されるので、検査課も積極的に関わっていきたいと思います。— 155 —新古賀リハビリテーション病院みらい 主任 鈴木 由希子古賀病院21 主任 永田 海春主任 権藤 絵里子
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