診療技術部看護部各委員会報告業績編集後記教育講演会・研修会・研究会天神会医療研究会抄録 審議会は理事会の諮問機関として当法人で使用する診断および治療用医薬品の安全性と有効性に関し調査審議し、不良医薬品による事故を未然に防ぐと共に、合理的採用と運営により診療活動の円滑化をはかることを目的として2月、5月、8月、11月と3ヶ月に1回開催しています。 1増1減を目標に行っていますが、新規作用機序の薬剤が採用される場合などは1減を設けていないため、採用薬剤は増加傾向となっています。 2024年度の新規作用機序の薬剤では糖尿病薬や新しい作用機序の抗癌剤などが採用されています。 採用薬剤の増加傾向も懸念して現採用薬の使用状況を分析し、使用量の低い薬剤に関しては医師と相談の上、採用から一減する取り組みも行っております。 近年問題となっている原料の不足や価格高騰、工場設備の不具合などが2024年度も続いており、それによる薬剤の供給停止などでメーカー変更や先発品への変更、類似薬の採用を余儀なく行っている状況です。できる限り診療に影響ないよう供給が安定しているメーカーの薬剤へ随時変更し、審議会であげています。 2024年6月より後発医薬品使用体制加算の点数が40点追加されました。加算の取得が難しい状況でしたが、薬剤採用の見直しを行ったため、2024年10月から取得しています。 今後も審議会は医療機関を取り巻く環境に柔軟に対応しながら、薬剤使用の妥当性を評価・審議する機関として機能を果たしてまいります。— 170 —新古賀病院 薬剤課 宮原 早恵子薬事審議会
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