診療技術部看護部各委員会報告業績編集後記教育講演会・研修会・研究会天神会医療研究会抄録<活動体制> 当院栄養サポートチーム(以後NST)は2004年に活動を開始し、21年が経過しました。指導医1名、認定医2名、NST専門療法士8名(看護師5名、管理栄養士3名)、臨床栄養代謝専門療法士1名(看護師1名)、リンクスタッフの54名で活動を行っています。 2022年11月から「栄養サポートチーム加算」の算定を開始し、2023年6月より歯科医師連携加算の算定を開始しました。2024年10月にはリハビリ・栄養・口腔管理加算算定が開始となり、病棟単位でより早期から栄養介入にアプローチされNSTとの連携を図っています。〈院内活動〉 主治医依頼型による介入に加え、経腸栄養管理患者に介入を行い、回診(週1回)で栄養管理計画の立案・修正・提案を行っています。2024年度のべ回診者数は1084名(前年度+95名)、対象患者407名(前年度+31名)、1回の回診平均は21名でした。「栄養サポートチーム加算(*1回の算定上限15人以内)」算定数は、のべ638名、月平均53名で算定を行いました。 現在NSTは医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、言語聴覚士、理学療法士のスタッフで構成しています。 2024年度の活動状況としては、新規の介入患者数は179件、総介入患者数は753件(内加算459件)でした。前年度と比較し、新規16件、総介入数108件の増加となりました。総介入数増加に関しては、低アルブミンリストの活用や各担当者による定期的な抽出が要因ではないかと感じます。 2023年9月〜NST加算の算定を開始し、経管栄養や静脈栄養だけでなく、低栄養・食思不振患者にも積極的に介入を行っています。多職種でアセスメントを行い、多面的な栄養管理に繋げられるよう取り組んでいます。リハビリテーション栄養〈学会活動・資格・研修会など〉 2025年2月JSPENでは、2演題発表を行いました。専門療法士等の取得や更新のためのセミナー研修など、多くのスタッフが更なる知識向上を目指し研鑽を行っています。今年度は、小坪加奈(言語聴覚士)がNST専門療法士資格試験に合格しました。〈今後の課題〉 栄養は全ての治療の基盤であり、栄養に関する知識を身に付け、NST専門療法士の認定資格を持つ看護師を各病棟に配置することで、病態に応じた栄養療法の継続した管理を充実させることができます。 認定教育施設への承認が得られ、次年度より臨地実習施設としての実習生の受入れを予定しています。 今後もチームでの活動力向上を目指しスタッフ育成の継続、早期からの栄養管理の充実に努めていきます。口腔連携体制加算が開始となり、NST加算条件に影響し算定出来ない事例もありますが、多職種間で情報共有する機会が増えたことで、病院全体で質の良い栄養管理を目指していきたいと考えています。 勉強会は月1回定期的に開催しており、認知症の食思低下や静脈栄養、低ナトリウム血症の原因や対処法、サンファイバーの効果などをテーマに実施しました。また2024年度は管理栄養士1名が研修修了しており、来年度も研修参加を予定しています。今後もチーム全体の知識向上に努めていきたいと思っています。— 180 —新古賀病院 栄養管理課 副主任 大淵 由美 看護部 救急外来 主任 平田 景子古賀病院21 栄養管理課 黒川 彩花2階病棟師長 平田 祐理子NST運営委員会
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