社会医療法人天神会 2024年度 年報
188/242

診療技術部看護部各委員会報告業績編集後記教育講演会・研修会・研究会天神会医療研究会抄録マイコプラズマ抗原検査導入検討、院内検査結果報告形態の検— 181 —<委員会の活動内容> 「診療録の記載の適切性に関する審査と評価」「診療情報管理業務の取り扱い範囲に関すること」「診療情報管理に対する院内規定に関すること」「診療録および関連資料の様式ならびに記載要領に関すること」「診療情報提供およびインフォームドコンセントにおける診療情報管理業務に関すること」「その他の診療情報管理業務の改善と推進に関すること」。 2023年度までで239回の委員会を開催しています。毎月第2水曜日の16時より新古賀病院・古賀病院21・新古賀クリニックでWebツールを用いた合同委員会です。<委員構成> 医師・看護師を始め各部署より1名選出しています。また、記録を適切に残すことは情報伝達手段として欠かせないものであり、医療安全面でも有効です。その為、医療安全管理者も出席しています。議題提出を行う者及び関係者がその都度出席します。<2024年度活動実績> 2024年度は第240回〜第249回を開催しました。議題提出内容の多くは新規治療開始に伴う説明・同意書の作成承認依頼や、既存の検査や治療でも同意書を取得すべきと判断されたものについての新規作成・承認依頼です。既存同意書の改訂依頼も増えています。合併症の発生頻度のアップデートやセカンドオピニオン、同意の撤回など、患者さんに寄り添った説明ができるような改訂 臨床検査を適正かつ円滑に遂行するための検討を行うことを目的とし、各病院で年に4〜6回開催しています 新古賀病院では今年度も4回開催し、日本医師会や九州臨床検査精度管理研究会、日本臨床検査技師会などの外部精度管理報告や臨床からの要望項目、機器変更などについての審議、報告を行いました。主な内容として尿沈渣(鏡検法)による円柱評価方法の標準化や低血糖報告体制の整備、パニック値設定変更、血液ガス分析におけるP/F比表示、超音波検査夜間呼出拘束時間の短縮からの原則廃止などがあり、電子カルテにおけるパニック値、初検値表示では臨床医より表示色に関する意見も上がり検討を行いました。また、検査室側ではパニック値報告について電子媒体を用いた報告管理を開始し、業務改善や効率化に繋げています。 古賀病院21では検査医及び臨床医と臨床検査課課長、主任、副主任で2ヶ月に1回、奇数月の最終水曜日に行い6回開催しました。議題内容は各部門の実績報告、事例や外部精度管理結果報告などを行った上で問題点を解決するための審議を行っています。を行いました。 各部署からは紙ベースで動いていた書類の電子化(電子カルテに載せる)の依頼を受け、承認も行っています。電子カルテに予め準備しておくことにより、患者基本情報の自動印字やスキャンを必要とせず電子カルテ上で多面的に閲覧出来る事で情報共有をしやすい環境作りに努めております。 関連施設の新古賀リハビリテーション病院みらいとも提出議題は共有し、可能な限り文書の共通化を図っています。 また、診療録の記載適正化に向け委員による『診療録の質的監査』を行っています。毎月5例ずつランダム抽出した患者の診療録をチェック項目に沿って委員が確認し「できている」「概ねできている」「できていない」と評価しています。評価結果を基にイントラネットや医局会を通じて各医師へ記載を強化すべき点をフィードバックしています。<今後の課題> 関連施設であっても別文書となっているようなものは、少しずつ同じ文書へできるよう努めておりますがまだまだ別文書となっているものがあります。そういったものを可能な限り統一できるように次年度も調整を行っていきたいと考えております。 診療録の記載については不十分な医師も見受けられますので、引き続き『診療録の質的監査』を実施し適切にフィードバックしていきたいと思っております。新古賀リハビリテーション病院みらい 主任 鈴木 由希子また精度管理や人事に関する審議、臨床医からの要望に関しての検討など臨床検査課を円滑に運営していくために様々なテーマを審議し、臨床検査課の業務改善に取り組んでいます。2024年度のトピックとしては新古賀病院との運用統一化に向け、パニック値の報告項目・運用方法の見直しや推定1日食塩摂取量結果報告の運用変更、また腎生検実施運用の見直しなどについて審議を行いました。 新古賀リハビリテーション病院みらいでは、大坪院長、臨床検査技師、外来看護師で構成され、主な議題は、内部精度管理の評価や、院内検査結果と外注結果の比較評価、外部精度管理(日臨技、富士ドライケム、東ソー)の結果の評価です。今年度はその他の議題として、アルブミン試薬の変更に伴う係数に関する検討、討、低血糖報告に関する検討、院内生化学機器更新に関する検討などがありました。昨年度末より法人内検査委託へ変更したことにより、結果判明までの時間が短縮され、円滑な運用が出来ています。新古賀病院 救急科 小此木 太一新古賀病院 診療情報管理課 統括課長 平井 幸彦古賀病院21 院長 宮川 洋介古賀病院21 診療情報管理課 主任 藤原 隆寛新古賀病院 臨床検査課  課長  河原 真弓子古賀病院21 臨床検査課 主任 永田 海春診療情報管理委員会臨床検査適正化委員会

元のページ  ../index.html#188

このブックを見る