ご挨拶新古賀クリニック診療科新古賀病院診療科古賀病院21診療科新古賀リハビリテーション病院みらいみらい介護医療院辺春診療所野伏間事業部矢取事業部教育研修部 2024年度は各種診療報酬改定への対応が求められた1年でした。 外来に関しては高血圧、脂質異常症、糖尿病が特定疾患療養管理料の対象外となることに合わせて、生活習慣病指導管理料算定を進めることが求められました。しかし、実際のところ来院される方々に生活習慣を見つめてもらう機会を設け、適切な関わりの中で取り組みを支援することは、プライマリ・ケアの基本的な機能であると思われます。また、こうした慢性の病いの対応については、出来高払いのシステムでは不要な検査を生み出す可能性もあります。今回の改定は苦労も多かったですが、あるべき診療の姿を考える良い機会となったように思います。 在宅医療に関しては、2023年からの小児在宅・移行期医療への更なる対応を推進しました。また、地域からは久留米医師会主催の医療的ケア児・者に関する意見交換会や、福岡県主催の小児在宅医療実施医療機関拡充に向けたワーキング会議などに招致され、地域ケアへの関わりを考える機会となりました。ICTツールを用いた医療介護連携にも着手し、より一層の連携の強化と情報交換の効率化を進めることができました。 診療の質改善を行うために、プライマリ・ケア領域で特に重要と言われている患者経験に関する質問紙調査(Japanese version of Primary Care Assessment Tool: JPCAT)の結果を受けて、何でも相談できるという包括性を強化するべく、認知症、介護保険、虐待、人生の最終段階のケアの相談が可能であることを、院内広報を含めた様々な方法で周知することを始めました。 2025年はこうした取り組みを発展させつつ、天神会目標のシンプリハイ(Simplify & High)を念頭に、業務の効率化や見直しにも取り組んで参りたいと思います。まどかファミリークリニック 院長 加 藤 光 樹— 12 —まどかファミリークリニック院長挨拶
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