診療技術部看護部各委員会報告業績編集後記教育講演会・研修会・研究会天神会医療研究会抄録 がん薬物療法は多様化し、化学療法件数、レジメンの種類も増加傾向にあります。 2024年度は、リウマチ科のバイオ製剤で外来化学療法加算450点をとることができるようになり、10月から外来化学療法室での投与を開始しました。 また、新薬の抗CLDN18.2モノクローナル抗体であるゾルベツキシマブが採用され、投与量、投与速度、副作用発現等複雑となっており、レジメンや副作用発現時の対応をまとめ、医師、薬剤師、看護師、栄養士などと連携して対応しています。 2024年度は、前年度と比較して、外来化学療法の件数は減少、入院化学療法の件数は横ばい、古賀病院21全体の化学療法の件数は減少、リウマチ科生物学的製剤は横ばいで推移しています。消化器内科の患者が当院で治療していたが2024年に新古賀病院へ転院されたため外来での治療が減少となりました。癌治療が多様化してきている中で、化学療法が安全かつ確実に行われるように各部署で設備や運用などの整備を行い、各部門・施設間で連携を図っています。 レジメンの種類が増え、複雑化しているため化学療法オーダーの統一化、医師のオーダー負担軽減のため、化学療法システムを来年度4月より導入予定です。導入に向けてレジメン登録等の準備を今年度行ってきました。 新たな作用機序の薬剤が発売され、各々副作用や投与量、投与速度が複雑な薬剤が増えています。看護・医療の質の向上のために、スタッフ教育を行い、今後も患者に安全・安心・安楽な治療を提供していきたいと思います。 また、化学療法委員会に緩和ケアの医師が介入し、疼痛コントロールや緩和への相談を行い、スムーズに緩和ケアへ移行できるように連携を図っています。 昨年度には化学療法室を増床し、午前、午後枠の件数を増やしています。土曜日に外来化学療法を3件実施しており、患者のニーズに応じた対応を行っています。— 183 —2024年度 化学療法件数2024年度 化学療法件数直近6年の外来化学療法件数化学療法実施件数(膀胱注射含む)新古賀病院 呼吸器内科 山田 一彦新古賀病院 看護部 森 さつき新古賀病院 薬剤課 宮原 早恵子古賀病院21 呼吸器内科 藤井 亜希子薬剤課 坂本 健太郎看護部 本梅 桂、倉富 理紗化学療法委員会
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