社会医療法人天神会 2024年度 年報
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ご挨拶新古賀クリニック診療科新古賀病院診療科古賀病院21診療科新古賀リハビリテーション病院みらいみらい介護医療院矢取事業部辺春診療所教育研修部野伏間事業部2024年度の振り返り 2024年からは新型コロナウイルス感染症がほぼ終息し、社会全体が徐々にコロナ禍以前の状態を取り戻しつつあります。当院においても、分娩時の立ち会いや面会人数の制限が解除され、従来のような活気ある光景が戻ってまいりました。 一方で、全国的な出生数の減少は依然として続いており、その深刻さが増しています。 新型コロナウイルス感染拡大期に加速した出生数の減少は、2022年には統計開始(1899年)以来初めて80万人を下回り、2023年には75万8,631人、2024年には72万988人となり、減少傾向が続いています。久留米市における2024年の出生数も2,040人と、前年に比べ91.6%に減少しました。 このような厳しい環境下においても、当院の分娩数が維持できているのは、患者さまのニーズに応えるべく継続的に取り組みを行ってきた成果であると考えております。特に、近年関心が高まっている無痛分娩に注力しており、その希望者は年々増加しています。2024年度は、経腟分娩のうち約4割が硬膜外麻酔を併用した無痛分娩であり、今後もさらなる需要の拡大が見込まれます。 また、2017年6月1日より開始された産後ケア事業は、2023年度から自己負担額の軽減が図られたことを受け、利用者数が大きく増加しました。当院では、当院で出産されたすべての患者さまが産後ケアを利用できるよう、久留米市以外の市町村とも積極的に契約を進めてまいりました。さらに、他院で出産された方々にもご利用いただけるよう、情報発信にも力を入れています。 今後も、患者さまの視点に立ち、より快適で安心して出産できる環境づくりに努めるとともに、地域に根ざした医療の提供を通じて、信頼される医療機関としての責務を果たしてまいります。産科・婦人科みやじまクリニック 院長  宮 嶋  諭— 13 —産科・婦人科みやじまクリニック院長挨拶

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