社会医療法人天神会 2024年度 年報
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ご挨拶新古賀クリニック診療科新古賀病院診療科古賀病院21診療科新古賀リハビリテーション病院みらいみらい介護医療院辺春診療所野伏間事業部矢取事業部教育研修部 2024年度は、前年度からスタッフが変わりました。香野草太先生、春山裕典先生が異動され新しく4月から大久保秀祐先生、小柳侑也先生が入職されました。2023年は急性期血栓回収療法において過去最高の治療件数(36件)を達成しましたが、2024年はこれを維持(35件)することができました。当院を頼って搬送された患者様に適切に医療を供給できました。この成果は、救急隊をはじめ、当院スタッフ一同の連携と努力の結果であると考えております。この場を借りて感謝の言を述べたいと思います。 また、年間を通して2022年にコロナ禍の影響下に委縮し減少していた医療を再度盛り上げることができました。ようやくコロナ前の水準に戻すことができたと感じています。個人的には2024年12月に血管内治療指導医を取得することができました。脳血管内治療医の専門医を取得するには指導医の下での症例経験が必要になります。脳血管内治療の技術を維持、向上するとともに、後継の育成にも努めたいと考えております。 2024年度は症例数が前年の87件から100件に増加し、近年減少傾向であった症例数が久々に回復しました。転移性脳腫瘍、聴神経腫瘍などが増加し、コロナ禍の影響でかここ2~3年は全くなかった三叉神経痛が7例もあり、症例の内訳もバラエティに富んでいました。2024年度の月別症例数を見てもCOVID-19クラスター発生で2月は治療を制限したもの3月には回復し影響は然程ありませんでした。 線源の半減期延長により治療時間も延長しており患者に負担を強いることも増えていますが、腫瘍の数や大きさによってガンマナイフと定位放射線治療と使い分け古賀病院21放射線科腰塚先生と連携を取り、21に出向いて治療計画を一緒に立案するなどして徐々に脳腫瘍に対する定位放射線治療の症例数も増加しています。今後も更なる連携を深め、最善の治療を提供すべく努力してまいります。新しい分野では、未破裂脳動脈瘤の治療にFlow Diverterの使用を無事に開始することができました。患者様に対する治療の選択肢が広がりました。血管内治療科は今後も安全かつ効果的な治療を提供することに注力したいと思います。— 30 —治療件数脳血管内治療年次推移2024 年度症例内訳2023 年度症例内訳脳血管内治療科 部長 亀田 勝治ガンマナイフセンター 脳神経外科 部長 石堂 克哉

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