社会医療法人天神会 2024年度 年報
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ご挨拶新古賀クリニック診療科新古賀病院診療科古賀病院21診療科新古賀リハビリテーション病院みらいみらい介護医療院辺春診療所野伏間事業部矢取事業部教育研修部<診療体制> 形成外科一般に関して、「標準的な治療を中心として、より低い敷居と患者目線に沿った医療を提供する」という理念の元、幅広く診療を行っております。2017年8月より開設した足病センターを基盤とした、フットケア・足病に関する患者様の多くの御紹介を頂いております。 2025年4月より常勤医師は私、川野啓成の1名体制で診療を行っております。また、足病センター所属のフットケアナースも在籍しており、医師、看護師、理学療法士、臨床義肢装具士で連携したチーム医療を行っております。<外来診療> 月曜・金曜の午前中、火曜日の午後、水曜日の終日と週4日の外来診療を行っておりますが、設定している診療枠をほぼ常に超えた状態での予約状況が続いております。可能な限りの早期対応をさせて頂いておりますが、予約取得が困難な状況であったり、外傷などの緊急処置にて、待ち時間が長くなってしまったりする状況も御座います。 外来での手術加療に関しては、月曜日の正午枠、火曜日の夕方枠で施行しており、主に良性腫瘍や陥入爪などに対する加療を行っております。2024年度の外来年間手術件数は46件でした。 また、看護師によるフットケアも併設しており、胼胝・鶏眼、肥厚爪などでセルフケアが困難な患者様へのケアや患者様によるセルフケア方法の指導などを行っており、こちらも多数の患者様より御評価を頂いております。<入院診療> 入院による手術室での手術加療は、木曜日を中心に行っており、2024年度の年間手術件数は108件でした。 入院での手術加療は、主に足病を中心とした手術加療を行っております。足病変患者は、入院・手術に伴い、歩行機能低下・喪失を伴う事も多く、創傷の経過のみならず、社会的状況から入院が長期化する傾向にありますが、病棟でのチーム医療を行う事により、患者様の御希望を明確化した上で、療養型病院施設への情報提供を早期に行うことで、入院期間の短縮を目指しています。<終わりに> 足病や褥瘡、術後の創トラブル、再建手術など、形成外科が必要となる所で、各診療科の先生方の御負担軽減に繋がればと考え、創傷処置や手術加療など迅速な対応を心掛けております。特に足病は、併存疾患も多く、状態が不安定となる患者様も多数おられますが、関係各診療科の先生方や、コメディカルの方々の御理解・御協力の元、診療が行えている事に、深く感謝を申し上げます。— 36 —新古賀病院 足病センター・形成外科 部長 川野 啓成足 病 セ ン タ ー

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