ご挨拶新古賀クリニック診療科新古賀病院診療科古賀病院21診療科新古賀リハビリテーション病院みらいみらい介護医療院矢取事業部辺春診療所教育研修部野伏間事業部 当院の救急体制は、常勤医2名と、平日には久留米大学病院高度救命センターの先生方の協力を受けています。この救急環境下で、専門医師の協力を頂きながら二次病院ではありますが三次救急を含めた救急疾患の対応をしております。循環器疾患(心筋梗塞、大動脈解離、心不全など)、脳血管疾患(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血など)、消化器疾患(消化管出血、穿孔、腸閉塞)、呼吸器疾患(細菌性肺炎、間質性肺炎、気胸)を中心に三次救急病院と同等の治療を筑後地域の患者の方々に提供しております。今までと同様に、一刻を争うような疾患に関しても手術、カテーテル検査、内視鏡などを緊急で行えるように対応しております。早く治療方針を決定するために、救急科が情報を収集し、それぞれの専門医へと引き継ぎさせて頂いています。 例えば、大動脈解離やくも膜下出血などの早急な診断と手術までが必要な症例に関しては、救急室の隣にCT、MRI室があるので優先して検査を進めることが可能であり、職員の意識も高く、看護師、検査技師も素早く対応しております。救急科から各専門医への横の密な繋がりで、迅速な対応を心がけており、判別困難な疾患であっても救急科が主治医として責任もって入院管理を行います。もし当院に専門医が不在の疾患でも、古賀病院21や新古賀クリニックでの専門医対応をすることなども可能です。 他院のかかりつけの患者で当院に搬送された場合で、もし入院対応や外来followが必要な場合は、かかりつけでの対応(入院・外来)をおねがいさせていただくこともあります。筑後地域の患者を当院だけで診ていくではなく、筑後医療圏の病院全体がそれぞれの利点を生かして診ていけるような医療圏になれるようにしたいと考えています。 救急での問題の1つに患者の急変があります。最近当院では急変しそうな患者の状態を予測できるスコア(National Emergency Warning Score = NEWS)を救急搬送時に点数化して重症度把握を行っています。搬送後に急変しそうな患者に対しては、重症度に応じて医師の急速な対応を依頼しています。 グラフからも分かりますが、救急搬送台数や、近隣病院からの紹介も過去最高の搬送数となっております。この結果からも開業医、近隣病院の先生方から当病院は支えられていることを実感しています。近隣病院と共に筑後医療圏を充実させ、患者一人一人を地域で見守り、治療をしていけるように舵取りしていきたいと考えておりますので、今後ともご協力の程、宜しくお願い致します。— 41 —病院からの救急紹介数救急台数時間外受診数救急科 部長 宇治 祥隆小此木 太一救 急 科
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