社会医療法人天神会 2024年度 年報
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ご挨拶新古賀クリニック診療科新古賀病院診療科古賀病院21診療科新古賀リハビリテーション病院みらいみらい介護医療院矢取事業部辺春診療所教育研修部野伏間事業部 2の臨床研修に関してはすでに教育体制整っているため、毎年順調にマッチングが行われ2025年度もフルマッチの研修医5名を迎える事となりました。しかしながら私自身がサーベイヤーとして全国の病院と比較すると、まだ不十分な面も多々あります。今後プログラム改定やチューター制による研修医サポート等を充実させ、専攻医として当院に残ってもらうリクルート活動も必要です。 さらに厚労省の省令改正がなされ基幹型臨床研修病院の管理者に対して、臨床研修の実施状況について有識者による第三者評価を受けるとともに、その結果を公表することが努力義務とされました。当院は未だ受審をしていませんので、このための準備も進めていく予定です。 4の看護師特定行為研修に関してはICUの岩本師長の多大な努力により毎年20名前後も研修修了生を輩出しております。今後は私も研修委員長として前述した11に繫がる①各現場で実際に研修した内容をどう生かすのか?②麻酔・手術関連の特定行為研修生の養成とタスクシフト体制の整備。③PICCカテーテル挿入研修の新たな導入④胸部・心血管外科領域における特定行為研修修了者の看護師登録(専門研修施設要件に係わる重大事項)等に努力したいと考えています。 5や6の委員会に関しては委員会報告をご参照下さい。 7のチーム医療に関しては、私がチェアマンを務めるNST(Nutritional Support Team)の臨地実習が2025年度秋頃に予定されています。法人内や多施設のNST専門療法士を増やすために充実した実習が可能となるよう鋭意準備中です。これらが順調に動き出せば、他のチーム医療の状況把握やサポートに着手する予定です。 12の臨床研修病院のサーベイヤーとしては下記の計5病院の評価にリーダーとして参加しました。どの病院も規模の大小に関わらず、誠実で個性的な取り組みをされていました。将来、本院が受審するときの参考にして臨床研修システムの再考に取り組もうと考えています。①9月13日  社会医療法人生長会 府中病院(大阪)②11月15日 公益財団法人 天理よろづ相談所 病院③1月24日  大津赤十字病院(滋賀)④2月13日  富山赤十字病院⑤3月14日  学校法人愛知医科大学 愛知医科大学病院— 51 —<はじめに> 2023年4月よりスタートした教育研修部も2年目を迎えました。本項では新古賀病院教育研修部の主な役割のうち達成できたものと進行中のもの、未だ準備状態のものを具体的に記し、中長期的目標および2024年度の活動報告を述べたいと思います。<教育研修部の目標> 教育研修部は医療従事者としての医療倫理意識の向上、学術・研究サポート、実臨床のスキルアップ等を目標として職種を問わず多方面からのサポートを行うセクションですが、昨年に一般目標として掲げた項目は以下の通りです。 この中で着手して達成あるいは進行中の項目は網かけで示しています。また下線で示した7に関しては、一部が進行中です。その他は残念ながら未だ準備段階です。1. 院内全体の教育・研修の実施と管理運営2. 臨床研修に関わる施設基準の維持と臨床研修医のサポー  ト及び臨床研修の質の向上3. 専門研修に係わる運営管理と多施設連携管理及び専攻  医のサポートとリクルート4. 看護師特定行為研修に関する運営管理と研修実施5. 研究倫理審査委員会の設置と法人内における臨床研究  の審議と管理→研究倫理審査委員会の項参照6. 治験審査委員会の運営管理と実際の治験審査→治験  委員会の項参照7. 院内(法人内)チーム医療の実態把握とそれに伴うスタッ  フの養成・研修実施8. 各職種の教育体制(スキルアップシステム)の実態把握  と集約化9. 職員に対する院内図書や文献検索サポート10. 各職種に対するシミュレーション教育の実施と研修サポ  ート11. 看護師特定行為研修を中心としたタスクシフト・タスクシェア  の教育・推進と管理運営12. 外部活動としてNPO法人卒後臨床研修評価機構(Japan  Council for Evaluation of Postgraduate Clinical   Training : JCEP)のサーベイヤーとして全国の臨床研修  病院の評価活動を継続して自院の臨床研修の質向上に  努める教育研修部 部長 靍 知光教 育 研 修 部

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