ご挨拶新古賀クリニック診療科新古賀病院診療科古賀病院21診療科新古賀リハビリテーション病院みらいみらい介護医療院辺春診療所野伏間事業部矢取事業部教育研修部<はじめに> リウマチ科は、2015年4月、古賀病院21に開設しました。私自身の出身母体は、長崎大学、久留米大学医療センターで、一貫してこの分野で診療を行ってきました。久留米大学を定年退職し、新たな診療場所として、新たに古賀病院21に開設したものです。早いもので、すでに10年を過ぎました。 リウマチとは何かというと、関節、脊椎・筋肉など痛みを伴う疾患すべてを指しており、100以上の疾患に及びます。その多くは炎症反応を伴わない疾患群で、腰痛症、変形性関節症、神経痛などその多くの疾患は、従来から専門的に整形外科が担当してきました。リウマチ科は、一方炎症反応(痛い・腫れる・熱をもつ)を伴う膠原病を含めた、リウマチ性疾患を扱う診療科で、最近では内科系のリウマチ膠原病グループが専門的に扱っています。私が、当院ではこれらの疾患を専門的に担当する最初の医師となります。実際の診療としては、関節リウマチ(RA)を中心に診療しています。RA患者さんは200人に一人の頻度で発症するといわれており、当院から診療を開始した患者さんも、徐々に増えてきました。RA患者さんの人数変化を図1に示します。漸増しているのがわかります。RA以外の疾患では、リウマチ性多発筋痛症・全身性エリテマトーデス、RS3PE症候群・乾癬性関節炎などが多いようです。図 1. 関節リウマチ(RA)患者さん人数推移図 2. 年度別外来患者数の推移<診療体制> 外来診療は月曜・火曜・木曜・金曜の週4日間、午前と午後に行い、基本完全予約制をとっています。初診の患者さんの場合だけは、午前8時半までに受診していただいています。慢性疾患が中心ですので、この時間しか診療時間が取れないからです。予約診療を行っていますが、時間から、平均1時間遅れることが実情で、申し訳なく思っています。診療スタッフは、現時点、医師1人、クラークは1人(5人の交代制)、リウマチ専任の看護士1人(4人の交代制)です。 リウマチ科は、これまで通り、外来のみの標榜です。RA診療は、基本入院を必要としません。入院で、手術の場合は整形外科、合併した病態次第では、総合診療科・消化器科・呼吸器科・腎臓内科など、他の診療科の先生に、お世話になっています。<2024年度の診療状況> 図・表で示します。図2に、リウマチ科開設以来の外来診療患者数の推移と1日の受診者数の平均数を示しています。図3.月別患者数推移です。— 58 —図 3. 2024 年度月別患者数リウマチセンター長 福田 孝昭リウマチセンター
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