社会医療法人天神会 2024年度 年報
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ご挨拶新古賀クリニック診療科新古賀病院診療科古賀病院21診療科新古賀リハビリテーション病院みらいみらい介護医療院辺春診療所野伏間事業部矢取事業部教育研修部 2008年9月末に古賀病院21に放射線治療センターを開設し16年半が経過しました。2019年12月にリニアックを最新機種のtrueBEAMに入れ替え、2023年1月にトモセラピーを最新機種のRadixactに更新しました。2台の機器で多様な高精度放射線治療を行っています。使用機器は1.トモセラピータイプ(Radixact:6MV-X線、51方向より照射)2.リニアックタイプ(trueBEAM: 4, 6,10MV-X線、電子線)3.治療用高性能コンピュータ:(Eclipse、Focal:Tomotherapy planning systemおよびPLATO)です。 スタッフは放射線治療技師が常時4名、看護師は常時2名と秘書1名です。医師は2名で共に放射線治療専門医です。 2024年度の治療患者数は新規登録患者309名、再治療44名の計353名でした。新型コロナの影響から回復したと思います。 強度変調放射線治療と定位放射線治療症例は今年172例でこれまでに2614例、うち前立腺癌は今年度80例、これまでに1797例に行いました。定期的に経過観察を行っており、5年経過した症例も800例以上となりました。 当施設はtrueBEAMとRadixactをつかい分け強度変調放射線治療(IMRT)や定位放射線治療(SRT)の症例を重ねています。IMRTとは限局している腫瘍に対し正常組織を避けて形状にあわせた治療をする方法です。代表は前立腺癌です。SRTとは小さな肺癌や肝癌などに高線量を短期間に照射し、根治を目指す治療です。最近では脊髄を圧迫するような脊椎転移などにも適応拡大されています。従来の放射線治療と比較し副作用は少なくより高い効果を実感しています。 腰塚が担当する高気圧酸素療法(HBO)もコンスタントに稼動しています。放射線との併用による癌治療も行っています。 今後も他科や紹介病院との連携を図り、手術、化学療法、放射線治療を用いて集学的ながん治療を展開します。— 60 —放射線治療科 主任部長 大曲 淳一放射線治療センター

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