社会医療法人天神会 2024年度 年報
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ご挨拶新古賀クリニック診療科新古賀病院診療科古賀病院21診療科新古賀リハビリテーション病院みらいみらい介護医療院辺春診療所野伏間事業部矢取事業部教育研修部 2024年度は4月~6月までは中村聡江医師と2人体制で勤務を行い、7月から12月までは中村医師の新古賀病院への異動に伴い、新古賀病院からの日髙竜太郎医師と2人体制で勤務しました。2025年1月からは再び中村医師との2人体制で勤務継続しています。 諸事情により7月~12月は外来診療は林秀樹1人で行いましたが、診察医の減少により前年度よりも7月~12月は、外来患者数が100人/月ほどの減少でした。初診件数も前年度よりも4人/月の減少でした。 新入院数は2人/月でこの3年間は横ばいであり、他の医療機関の状況を聞く限りでは、糖尿病での新規入院は以前よりは少ないようです。治療薬の開発で外来でのコントロールが行 2024年度の皮膚科診療は、金曜を除く毎日の外来および比較的重症度の高い患者の入院診療を主として行いました。特筆すべき外来患者動向として、比較的重症度の高いアトピー性皮膚炎や慢性蕁麻疹の患者数増加が挙げられます。前者は外用療法、後者は抗ヒスタミン剤内服が主たる治療となりますが、アトピー性皮膚炎については既存の治療に抵抗性で、皮疹面積が広く、日常生活に支障をきたす重症度の高い症例に対しては生物製剤であるデュピクセントを使用し、また慢性蕁麻疹で既存治療に抵抗性のものは同じく生物製剤であるゾレアの使用例が増加しています。高額な薬剤であるため費用対効果を十分に説明した上で使用しています。外来患者数については、1年を通して安定した患者数を確保することが出来ました。入院患者は、蜂窩織炎、帯状疱疹、丹毒、皮膚膿瘍などの感染症を中心に重症度が高いものを中心に入院治いやすくなったことや、急性期病院での病床運営の事情が絡んでるのかも知れません。 フットケア、透析予防指導や在宅療養指導は、月によって件数のバラツキはあるものの、30~50件で推移しています。 2025年度は、外来患者数の回復と指導件数の増加を目指して努力したいと考えます。療を行いました。入院患者については、糖尿病などの基礎疾患を有する方も多く、内科など他科の協力を得て治療を行っています。今年度は例年以上に他科入院中の患者の皮膚疾患のコンサルテーション業務に力を入れ、患者満足度の向上に繋がるような診療について意識しました。褥瘡、医療関連機器圧迫損傷(MDRPU)など院内外で発生する創傷について褥瘡回診にて診察しています。看護部、リハビリ室、薬剤部、栄養課を中心に最新の知見、技術を導入し知恵を絞って、傷の発症予防、早期発見、発症後の増悪を防ぎ早期治癒を促すべく努力しています。本年度も久留米大学病院をはじめ近隣の医療機関にご協力、ご指導を頂くことも多くその上で円滑な診療を行うことができたことを感謝申し上げます。— 64 —糖尿病・内分泌内科 部長 林 秀樹皮膚科 部長 山口 隆広糖尿病・内分泌内科皮 膚 科

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