ご挨拶新古賀クリニック診療科新古賀病院診療科古賀病院21診療科新古賀リハビリテーション病院みらいみらい介護医療院矢取事業部辺春診療所教育研修部野伏間事業部2024 年度腎臓内科実績奥田 誠也、久保 沙織、木村 幸輝、髙橋 あゆ美 <学会発表>2024年10月5日~6日第54回 日本腎臓学会西部学術大会てんかん様発作後の運動後急性腎不全(ALPE)を疑った一症例 髙橋 あゆ美<終わりに> 慢性腎臓病は増加し続けており、進行すると末期腎不全に至る、のみならず心血管合併症の危険因子となります。自覚症状に乏しく発見が遅れやすい疾患でもあります。腎臓病の診療は早期から治療介入し、適切な治療を行う事が必要です。近年SGLT2阻害剤、MR拮抗薬など治療選択肢が増えてきました。これらの薬剤を効果的に使用していくためにも、かかりつけ医の先生方や他の診療科の先生方との連携が不可欠であると考えております。地域に貢献できる医療を目指し、今後も皆様と共に腎疾患治療を行なっていきます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。 — 67 —<診療体制> 2024年度は5名のうち3名の診療医交代がありましたが、前年度よりの診療体制を引き継ぎ、大きな変更や混乱はなく診療が行えました。 外来診療は、月曜日午後、火曜日午前、木曜日午後、金曜日午前、土曜日午前の計5枠で診療しています。今年度よりは新患外来を新たに月曜日午前、火曜日午後、金曜日午前に設けました。診療内容としては、電解質異常、健診での検尿異常や腎機能障害の二次検診、急性腎障害、慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群から保存期慢性腎臓病の診療等を行っています。入院診療では、保存期慢性腎臓病の教育入院、合併症の評価、体液管理、腎代替療法選択、また、慢性腎臓病や血液透析施行中の患者さんのシャント造設やシャントトラブルの対応も行いました。慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群などを合併した慢性腎臓病患者さんに対する経皮的腎生検や治療についても行っております。今年度からは、2泊3日入院のうえ腹膜平衡試験(腹膜機能を評価)、アデクエストテスト(透析効率、残腎機能をみる検査)を開始しました。腹膜透析を行うための機能は十分か、期間ごとにどのように変化しているのかを評価し、十分な透析ができているか、腹膜休息が必要でないか、また血液透析の併用を含めた透析治療への移行を検討するのに役立てます。<血液浄化部門> 今年度の新規血液透析導入患者は32名で、外来透析患者数は2024年度末で122名でした。当院では前年度より若干増加しておりましたが、全国的には新規導入患者及び維持透析患者数は減少に転じてきております。 透析方法に関しては、通常の血液透析に加え、オンライン HDF、I–HDFも行っています。その他の血液浄化療法として、エンドトキシンショックに対するPMX、急性膵炎、急性腎 不全に対するCHDF、血漿交換療法についても対応しています。また、2023年7月より腹膜透析外来を再開し、現在腹膜透析患者は4名です。 腎臓内科 部長 松本 有里子腎 臓 内 科
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