ご挨拶新古賀クリニック診療科新古賀病院診療科古賀病院21診療科新古賀リハビリテーション病院みらいみらい介護医療院矢取事業部辺春診療所教育研修部野伏間事業部 介護医療院は、高齢者が急増し、2040年には高齢者の絶対数が最大となる我が国の現状から1)経管栄養や喀痰吸引等の日常生活上に必要な医療処置 の継続と最終的には看取りまで実施する体制2)利用者の生活様式にも配慮し、長期療養生活をおくるのに ふさわしい、プライバシーの尊重、家族や地域住民との交流 が可能となる環境が整えられた施設、との理念から開始さ れた施設です。 みらい介護医療院は、2024年度は感染拡大防止への取り組みの成果で、新型コロナ感染の大きなクラスターをおこすことなく経過しました。従って2023年度末のクラスターの影響を受けた4月を除き、月平均常時95%以上の稼働率を維持することが出来ました。(図1) また、この一年間は過剰な輸液のもたらす医原病の可能性もある状況への反省から、輸液の適応を厳密に判断することを大きなテーマとして取り組みました。結果的に過去3年間の死亡退所者数が40~50名であったものが、年間22名まで減少しました。(図2)引き続き過剰な医療行為の介入が、かえって入所者の身体状況を増悪させる可能性を常に考え、輸液や検査の適応を検討していきます。 さて、今年度も年間を通じて出来るだけ多くの入所者の方に参加していただいて、イベント事業も計画的に行われました。*5/15(水)「春の大運動会」:玉入れ、パン取り競争など*5/25(土)「ピアノ&デュオコンサート」*7/17(水)「夏祭り」:綿菓子・かき氷、ヨーヨー釣り、輪投げ、魚釣り*9/18(水)「敬老会」:職員によるオカリナ演奏、マツケンサンバ演舞*10/16(水)「秋の大運動会」:玉入れ、風船パスパスゲームなど*12/13(水)「クリスマス会」:ビンゴ大会、クリスマスソング合唱など*3/19(水)「ひな祭り」:ひな祭りソング合唱、職員仮装など*3/31~ 花見:弥生の里の桜(約30人参加) 2024年度の反省を含めて、2025年度の行動目標としては、1.入所生活の質向上を目指し、個々の入所者の課題について、 チームでの情報共有に努める。2.医療行為の目標を明確にし、最適な提供に努める。3.入所者の活動の向上に向けた、レクリエーションなどの取り 組みを継続する。4.新型コロナを含めた感染症クラスター発生予防を引き続き 継続する。としました。数多い天神会の介護、福祉施設のなかでも「みらい介護医療院」は唯一の医療院施設です。医療院としての特性を最大限発揮し、法人の理念「人々の豊かな生涯を支援する医療・介護」達成に尽力していきます。— 77 —介護医療院稼働率(図1)死亡退所者数(図2)みらい介護医療院 院長 平松 義博みらい介護医療院
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