ご挨拶新古賀クリニック診療科新古賀病院診療科古賀病院21診療科新古賀リハビリテーション病院みらいみらい介護医療院矢取事業部辺春診療所教育研修部野伏間事業部 2024年12月に閉院となりました辺春診療所は、2012年12月4日に開設し12年間僻地医療に取り組んで参りました。通常診療は常任の秋吉院長を筆頭に、水曜日・金曜日午後は筑水会より宮崎医師、金曜日午前中は古賀病院21より二之宮医師、放射線技師1名、理学療法士(作業療法士)1名、常勤看護師1名、事務1名で業務にあたりました。また2023年からは新古賀病院の林医師に御協力いただき月曜日はオンライン診療を開始致しました。 辺春地域はここ10年で100世帯近く減少し、地域人口減少・超高齢化が急激に進んでいます。 特に高齢患者はすでに市街地で生活している親族のもとへ身を寄せる方、施設へ入所される方、お亡くなりになる方と患者数は減少傾向にあります。辺春診療所では通院が困難な患者さん、体動困難な体調不良の患者さんの往診にも対応してきました。そして外来受診される患者さんにも状態を診て往診・訪問診療が出来ることや介護保険制度の案内等の情報提供をしてきました。さらに患者さんの病態・ニーズ・ご家族の事情や生活背景を考慮し、適切な支援が受けられるよう地域包括支援センターとの情報交換を行い、より良い医療・介護の提供に努めてきました。 昨年度より当診療所から新古賀病院へコンサルトする患者数が増加しており、患者さんやご家族からは「大きな病院への紹介がスムーズで助かります。」といった声を多く頂きました。 近年、コロナウィルスの流行をきっかけに毎年開催されてきた松尾弁財天祭り・ほたる祭り・敬老会・運動会等のイベント参加が中止となり、地域住民との交流が減ってしまいましたが、地域への啓発活動として、体調不良時の早急な受診の勧めや健康維持及び病気の早期発見の為に、健康診断の声かけを積極的に行いポスター掲示等の取り組みを行いました。またインフルエンザワクチン・肺炎球菌ワクチン・帯状疱疹ワクチンの予防接種の案内にも尽力しました。本年度の健康診断受診者数は変わりませんでしたが、帯状疱疹ワクチン接種者数は増加しました。インフルエンザワクチンの予防接種は、辺春診療所が12月に閉院する兼ね合いもあり20名ほど減少しました。 マイナンバーカード導入に関して、辺春診療所では高齢患者を多く占めていますが、ポスター掲示や読み取り機械の操作時のサポートに取り組み、結果マイナンバーカード使用率は6割と高率でした。 天神会が辺春診療所からの撤退を決定してから2024年9月に整形外科診療・オンライン診療が終了、12月に内科診療が終了しました。それに伴い、かかりつけ患者さんが希望する紹介先の聞き取り調査をし、患者さんの希望に添えるよう状態に合わせて診療情報提供書の作成を行いました。また、今後の筑水会病院への引き継ぎの為、患者サマリーと紙カルテの作成を112名分準備しました。 閉院時には「感謝の会」を設けて頂き、天神会・筑水会・八女市役所役員・地域住民の方々に集まって頂きました。天神会辺春診療所の閉院を惜しむ声が聞かれるなか円満な閉院を迎えることが出来ました。— 81 —辺春診療所 院長 秋吉 俊則辺 春 診 療 所
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