広報誌こがねっと。26号
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多様なアプローチがある不整脈の治療私たちはチームで患者さんを支えます※1左脚ペーシング□心臓の電気刺激を伝える左脚という部位に直接ペースメーカーのリードを留置する最新の方法で、従来の方法より自然な心臓の動きを実現します。※2虚血性心疾患□心筋梗塞や狭心症など、心臓の血管が詰まったり狭くなったりして、心筋に十分な血液が届かなくなる病気です。症状が軽い頻脈性不整脈や期外収縮の場合は、特に治療は必要ありません。日常生活の見直しと経過観察を行います。ただ、(2ページ表1の)症状を伴う発作性上室性頻拍症や、心房が小刻みに震えて脈が速くなる頻脈タイプの心房細動・心房粗動や、脈と脈の間隔が空く徐脈タイプの洞不全症候群・房室ブロックなどは、そのタイプと重症度によって治療が必要です。不整脈の治療には、生活習慣の改善・管理、薬物治療、デバイス治療、カテーテルアブレーション治療と、大きく分けて4つのアプローチがあります。不整脈の種類、体の状態、ご本人の希望、年齢など細かな要素が絡み合うため、ベストな治療法はお一人おひとり異なります。当院では医師、放射線技師、臨床検査技師、看護師などチームで情報を共有して検討し、患者さんにとって最適な治療を提案します。選択肢が広がるデバイス治療最新の左脚ペーシング(※1)にも対応当院は虚血性心疾患(※2)に対するカテーテル治療を多数手掛けており、その後、心機能低下が残った患者さんには植込み型デバイスによる継続的な治療を行っています。心機能が落ちている方には、「植込み型除細動器(ICD)」という機器を心臓に埋め込む治療を行います。欧米に比べると、日本では予防としてのICDはまだ十分に浸透していませんが、心筋梗塞後の患者さんや心臓の動きが極端に悪い方など心室不整脈のリスクが非常に高い方には、予防としてのICDを検討します。またICD植込みまでの期間に使用する「ライフベスト」と呼ばれる着用型の除細動器もあります。脈が遅い徐脈性不整脈の方には、電気刺激で人工的に心臓の収縮リズムをコントロールする「ペースメーカー」を使用します。当院では、通常のペースメーカーに加えて、リードレスペースメーカー、左脚ペーシング(※1)と3つの選択肢があります。リードレスペースメーカーは、リード線がないカプセル型のペースメーカーで、感染のリスクが低く外から全く分からないのがメリット。左脚ペーシングは、カテーテルの進化に伴って登場した最新のペーシング法の1つで、心臓の動きをより自然にサポートできるのが最大の特徴です。例えば、洞不全症候群の方には従来のペースメーカー、細身の方やご高齢の方にはリードレスペースメーカー、房室ブロックの方であれば左脚ペーシングなど、原因と患者さんの状態に合わせてデバイス治療もテーラーメードで行っています。生活習慣の改善・管理薬物治療デバイス治療カテーテルアブレーション不整脈の治療法こがねっと。VOL.26軽度から中等度の不整脈や、生活習慣が不整脈の引き金となっている場合は、運動、食事、ストレス管理、アルコールやカフェインの摂取制限、禁煙など生活習慣の改善をします。また、睡眠時無呼吸症候群の診断や治療も行います。軽度から中等度の不整脈、または生活習慣の改善だけでは効果が見られない場合、抗不整脈薬・ベータブロッカーなど心臓のリズムを安定させる薬を服用し、不整脈の発生を軽減、予防します。重度の不整脈では、植込み型除細動器(ICD)やペースメーカーを胸部に植込み、これらのデバイスで心臓のリズムを調整します。頻拍性不整脈の方で、薬物治療やデバイス治療が効果を示さない場合、または再発が頻繁に起こる場合、カテーテルと呼ばれる細い管を用いて、不整脈の原因を取り除きます。 3         

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