こがねっと。Vol.13
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必要性を判断せず、まずは手術をするべき症例なのかどうか、内科で診断してもらいます。消化器病センターが開設してから、外来の患者さんへの診療体制はよりスムーズになったと思います。 昔に比べると、病気を早期発見される方は増えましたが、手遅れ間近で初めて受診される方もまだいらっしゃいます。症状があっただろうになぜ(来なかったんだろう)という方も。40代や50代のお若い方でも、市が推奨している検診でもいいので、ぜひ検査してもらいたいと思います。 がんは早期発見をしないとなかなか治りません。どんなに化学療法が良くなったとしても、手術の道具がよくなったとしても、早期発見に勝るものはないですね。 患者さんには、できるだけわかりやすい言葉で手術内容をご説明することと、安全な判断、安全第一の手術を行うことを心掛けています。 将来的には現在の腹腔鏡手術の欠点を克服すべく、ロボット手術にも力を注いでいきたい。そうやって挑戦していけるような環境も整えていかなければいけないと思います。新たな方法で、もちろん安全性は確保しながら、いろんなことにチャレンジしていけるようにしたいと思っています。 僕が歳をとっていずれやめるようになったとしても、その後に同じことをちゃんと引き継げる人間を育てていく必要があります。 十数年前に受け入れられなかった治療は今では常識的な治療になっていますから、今後もどんどん、加速度がついて変わっていくでしょう。いろんなものに手を出す、というと言葉は悪いですが、チャレンジをし続けていかなければと常に思っています。 当院は、どんな診療でも広く全部受け入れる。断らない。というのが基本なので、どの領域でもスペシャリストになれるように精進していきたいですね。かりすの当院は、胃がん・大腸がん・直腸など全て受診できます。特に肝胆膵(肝臓・胆嚢・膵臓)系の手術例が多いというのが、一般の病院としては珍しいのではないかと思います。の❻

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