こがねっと。Vol.13
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 消化器は「食べ物が通る道」です。食事の影響をダイレクトに受けますので、毎日の食べ物の内容が非常に重要となります。栄養管理課では、胃潰瘍の患者さんや便秘の患者さんなどに対して、食材の選び方や調理の仕方のアドバイスをしたり、消化器を切る手術をされた方などに対しては、臓器に負担をかけないような食事方法の指導などを主に行っています。 栄養管理というのは、患者さんに対する治療の土台を作るものだと思っています。疾患の治療方法は外科や内科でいろいろと違いますが、患者さんの栄養状態が良くないと治療の効果も出にくいですし、特に外科手術後の場合は、食事の仕方によっては合併症が起きることもあります。そういった患者さんの体づくりと、よりよい治療効果をもたらすための方法として、栄養管理があります。 消化器に炎症のある患者さんであれば、炎症を抑えるために消化の良い、負担の少ないような食形態にします。ですが、患者さんからすれば「消化のいいもの」などと言われてもピンきませんよね。できるだけ具体的な食材で示して、家に帰っても実践しやすいようなアドバイスを心掛けています。 胃潰瘍という病気は共通だとしても、その病気になる背景は個人で違いますし、食生活も一人ひとり異なります。栄養指導をするときには、まず入院される前の食生活をしっかりと伺って、それを踏まえた上で、患者さんの生活により則した内容でお話できるようにしています。 病院で働く栄養士は「臨床栄養学」を学んでいます。今回は消化器のお話栄養管理=食事は治療の土台づくり❼疾患に合わせた食事療法を学び日々自己研鑽患者さんの体づくりとよりよい治療効果を上げるためにわかりやすく自宅でも実践しやすい指導を心掛けています栄養管理課では、『安心安全な食事提供と栄養指導、栄養管理の充実により、人々の豊かな生涯を支援する』を部門の目標に掲げ、日々業務に従事しています。「食事のお話」しく「正知る」ということ

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