こがねっと。Vol.14
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ては研究が進んでいます。患者さんによっては、治るんじゃないかというくらい効果が持続する方もいます。しかし、どんな人に対して効くのかを特定するところまでは、行きついていません。 免疫療法は、薬自体ががん細胞を直接攻撃するわけではなくて、自分の中にある免疫細胞を誘導して、がん細胞を攻撃させるという薬です。何回か免疫治療をしているうちに、体の中でがんへの攻撃が可能な抗体やリンパ球を、自分で作れるようになることがあるようです。要するにワクチンのような感じですね。それと同じように、抗体やリンパ球ができると、ある程度治ったような状況に持っていけるんです。この数年ですごく進歩しています。 さらなる進歩のためには、腫瘍内科医が専属で化学療法に取り組める環境を作ることが理想です。治療のマネジメントにも注力していく必要があると思います。❽理想は腫瘍専門の内科医が化学療法を施すことKazuhiko YamadaCHEMOT

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