こがねっと。Vol.15
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業所を含む多職種で連携を取ってサービスを行っていきます。 リハビリの成果を発揮していただくためには、介助を要する場面で利用者さんの能力を奪わないことが肝心です。 靴下一つでも、指先までは職員が履かせて、そのあとの引き上げはご自分でしていただく。そうしていると、だんだんとできることが増えてきます。それをリハビリ専門職に伝えて、新たなリハビリ内容を考えてもらう。上手くいかない部分は直接指導してもらうなど、一緒に利用者さんのことを考えていきます。 目指すのは、自宅復帰というより地域・社会への復帰です。家庭や地域の中での居場所、役割、尊厳のために自立支援をしていきます。役割を一つでも持つと、利用者さんも「自分ができることがある、役に立っている」という意識が出てきますので、その気持ちを尊重して接しています。 介護の仕事は誰でもできると思われていますが、介護の仕事を「続けていく」というのが難しい。介護福祉士の資格を持っていても、介護職に就いていない方が何万人といらっしゃいます。そういった方たちに戻ってきたいと思ってもらえるように、働く環境を変えていきたいなと思います。経済面も、勤務体系もあるかと思いますが、小さなことからでも変えていかなければと思っています。 一番のやりがいは、「長生きしたい、長生きできてよかった」という言葉を聞くことが増えることですね。 利用者さんとコミュニケーションを取るときに「どうなりたいか」をお互いに話し合って考えます。利用者さんから「こうやってできるようになったよ」と、前向きな言葉が聞けるようになったり、笑顔が増えたりすると、とても嬉しくなります。利用者さんが楽しみを持って日常生活を送れるように、今後も介護士として寄り添っていきたいと思っています。活き活きとしたリハビリテシンなにげない会話の中から利用者さんが今まで過ごしてこられた環境や生活背景を把握し、真のニーズを見つけます。﹁長生きできてよかた﹂利用者さんの笑顔が励みに介助をしすぎないことでできることが増えていく介護の仕事を﹁続けていく﹂ことの難しさ働く環境の改善にも取り組みたい❻所通リハビリ「誰もが通る介護に関するお話」しく「正知る」ということ3介護福祉士の田上春美さんにお聞きしました。野伏間クリニック通所リハビリテーション

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