令和3年度 新古賀病院 病院指標

令和3年度 新古賀病院 病院指標

指標全てに共通する定義

  • [1]当院を令和3年度(令和3年4月1日~令和4年3月31日)に退院された患者さんが対象です。
  • [2]医療保険のみで入院された患者さんが対象となり、自動車賠償責任保険・労災保険・自費等で入院された患者さんは除きます。
  • [3]一般病棟に1度でも入院された患者さんが対象となり、回復期リハビリテーション病棟・緩和ケア病棟のみに入院された患者さんは除きます。
  • [4]入院後24時間以内に死亡された患者さんは除きます。

※各指標による詳細な定義につきましては各指標のページで解説します。

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 33 102 166 465 744 1263 2556 1811 421

集計の定義

  • 令和3年度に退院された患者様の年齢階級別の退院患者数です。
  • 各年代は入院日時点のものです。
  • 90歳以上についてはまとめています。
  • 患者数が10件未満の場合は「-」としています。

実績について

当院は地域医療支援病院として平成24年より福岡県から承認を受け、久留米二次医療圏及び周辺の病院やクリニックと連携し、患者さんに安全で質の高い医療の提供を行っています。
年齢別では2021年度同様に60歳以上の患者さんが80%を占めており、疾患別では心臓疾患、脳神経疾患、消化器疾患、呼吸器疾患、生活習慣病疾患などが多く、救急車の搬入件数は5590件、救急からの入院は約1737名でした。紹介率は58.6%、逆紹介率は88.9%で、COVID-19による発熱外来への自発来院数が多くなったため、結果的に紹介率が下がる結果となっていました。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

集計の定義

  • 各診療科別にDPC14桁分類の患者数の多い症例数上位5つについて『DPCコード』『DPC名称』『患者数』『平均在院日数(自院)』『平均在院日数(全国)』『転院率』『平均年齢』をお示ししています。
  • 入院中に転科があった場合には医療資源を最も投入した傷病を担当された診療科で集計しています。
  • 『転院率』は各『DPCコード』の「転院患者数/全退院患者数」です。
  • 『患者数』が10件未満の場合、『平均在院日数(全国)』以外は「-」としています。
  • 『平均在院日数(全国)』以外が全て「-」となっている診療科においては解説は省略しています。

各名称について

  • [1]『DPCコード』⇒診断群分類を表すコードです。病名・治療内容(手術や処置等)の組み合わせにより14桁のコードに振り分けられます。
  • [2]『DPC名称』⇒『DPCコード』に対する名称です。
  • [3]『患者数』⇒各『DPCコード』に該当する患者数です。
  • [4]『平均在院日数(自院)』⇒当院に入院していた日数の平均値です。退院日も入院日数に含みます。
  • [5]『平均在院日数(他院)』⇒厚生労働省より公表されている令和3年度における全国DPC対象病院の平均在院日数の平均値です。
  • [6]『転院率』⇒各『DPCコード』の当院から他院へ転院された患者さんの割合です。
  • [7]『平均年齢』⇒各『DPCコード』に該当する患者さんの年齢の平均値です。

救急科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし 21 10.71 19.22 52.38% 81.57
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 17 17.06 20.57 52.94% 81.12
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 15 11.39 13.14 40.00% 80.27
180010x0xxx2xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等22あり 14 26.57 31.19 35.71% 82.71
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし - - 4.92 - -

救急搬送された患者の多くで、全身管理を必要とする敗血症を発症しており、肺炎、尿路感染症、胆管炎、蜂窩織炎など原因は様々であります。SOFA10点以上の敗血症を数多く救命しており、在院日数も全国平均をかなり下回っています。入院初期から他職種と協力して、救命するだけでなく、いかに社会復帰ができるかを日々考えております。来院時にショック状態の場合は、積極的に血液浄化(PMX, CHDF, PDF(選択的血漿交換))を適応に合わせて導入して、血液浄化は、他に肝不全、急性膵炎、ARDSでも導入しております。転院率は昨年よりも上昇しておりますが、平均年齢も上昇しており、社会復帰のためにはリハビリが必要と判断し、転院をさせております。

血液内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 32 15.16 10.66 0.00% 78.28
130030xx99x8xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等28あり 14 15.93 14.52 0.00% 75.71
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等24あり 12 10.00 10.12 0.00% 81.50
130030xx97x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等23あり - - 29.03 - -
130030xx99x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等23あり - - 15.64 - -

非ホジキンリンパ腫では 高齢者の方が広い医療圏から来院されるため、状況に応じて短期入院治療を併用しています。
骨髄形成症候群では支持療法のみ、アザシチジン、合併症治療などを行っています。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 32 2.50 3.30 0.00% 72.06
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 30 21.17 18.42 36.67% 78.70
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 22 6.77 9.07 4.55% 73.82
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし - - 13.12 - -
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なしA-DROP スコア1 - - 14.36 - -

当院呼吸器内科の入院診療では、肺炎や重症の喘息発作管理などの他、肺がん、間質性肺炎といった、専門性の高い疾患についても、診断から治療まで一元的に完結できる診療体制をとっています。

呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 121 9.88 10.47 2.48% 71.17
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 22 6.09 9.07 0.00% 65.23
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 8.28 9.28 5.56% 69.72
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 14 6.86 9.86 0.00% 37.36
040040xx99060x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等26あり 定義副傷病なし 10 7.50 15.06 0.00% 78.10

肺癌および気胸の症例が診療の大半を占めている。手術はもちろんのこと、再発や進行肺癌の終末期医療や気胸の保存的治療も行っているが、緩和ケア病棟との連携で速やかな療養先の決定や転院が可能となっている。最も多い肺癌手術症例においても、間質性肺炎のほか冠動脈疾患や脳血管障害などの基礎疾患を有する症例を多く扱っているにもかかわらず、在院日数も全国平均以下で診療の質・安全性が確保されていると考えられる。また本年度より肺がんに対するロボット支援下手術も導入し、さらに幅広い要望に対応可能となったと思われる。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 295 4.32 4.79 1.02% 66.52
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 247 4.09 4.36 0.81% 71.88
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 129 8.89 10.24 5.43% 79.04
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 111 11.53 11.87 4.50% 70.73
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 92 15.83 17.35 28.26% 83.74

循環器内科ではカテーテルを用いた様々な治療を行っています。狭心症や心筋梗塞などの原因となる冠動脈へのカテーテル治療を始め、下肢など全身の血管の動脈硬化へのカテーテル治療、さらには様々な不整脈に対する治療(カテーテルアブレーション)も積極的に行っています。また増加の一途をたどっている心不全に対しては、医師のみではなく様々な職種で心不全チームを構成することで、入院期間短縮・再入院予防への取り組みを積極的に行っています。

消化器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 87 4.86 4.74 0.00% 71.29
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 61 6.18 6.25 1.64% 61.52
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 48 14.94 15.76 4.17% 71.61
060020xx02xxxx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 41 22.34 18.34 7.32% 74.61
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 35 6.43 7.11 0.00% 65.06

胆道結石に関しては消化器内科と連携し、乳頭機能不全を伴う症例については、内視鏡的結石除去を行った後、ほとんどのケースで腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っています。また、急性胆嚢炎発症早期の症例ではガイドラインに準じ、積極的に腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っています。
鼠径ヘルニアをはじめ、ヘルニア症例に関しては、可能な限り腹腔鏡下手術でアプローチし、メッシュを用いての修復を行っています。鼠径ヘルニア再発例を除き、基本的には腹膜外アプローチを推奨しています。
結腸癌に対しては、90%以上の症例に対し、腹腔鏡手術を施行しています。胃癌症例に関しては、ガイドラインに沿って、腹腔鏡手術を積極的に施行しています。
結腸癌・胃癌症例いずれに対しても、拡大視野で安全・確実な手術が施行できています。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 184 2.79 2.65 0.00% 69.80
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 158 7.44 9.21 3.16% 76.85
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 54 8.59 7.96 0.00% 74.22
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 48 5.38 4.54 0.00% 68.13
060035xx99x0xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 44 4.91 8.04 6.82% 74.50

食道・胃・十二指腸・他腸の炎症、胃の悪性腫瘍に対する粘膜切除術等、消化管疾患を数多く治療しています。胆管結石、胆管炎に対して内視鏡的治療を行う患者は158例の症例があります。平均在院日数は約8.6日で、全国平均よりも短い実績となっています。 結腸悪性腫瘍などについても化学療法など多く行っています。

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 28 24.79 21.93 10.71% 69.14
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 21 23.71 21.69 9.52% 69.10
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 20 2.00 2.75 15.38% 68.45
050163xx02x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等21あり 12 19.33 19.66 0.00% 71.75
050163xx01x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等21あり 11 27.55 28.08 18.18% 69.73

大動脈弁、僧帽弁、三尖弁の二弁、三弁に対する複合弁膜症手術や心房細動に対するメイズ手術同時施行例が増加しており良好な結果を得ています。僧帽弁閉鎖不全症に対しては26年前から僧帽弁形成術を第1選択の治療として行っており、僧帽弁閉鎖不全症再発による再手術例はなく、良好な遠隔成績を達成できています。2019年から低侵襲心臓手術(MICS)を行っています。冠動脈バイパス術での平均バイパス本数は4本で、100%の開存率を達成できています。心臓ならびに胸部大動脈疾患に対する手術では、緊急手術を含め急性期死亡率は0.86%、と非常に良好な成績でした。腹部大動脈瘤に関しては開腹による人工血管置換術かステントグラフト留置か、遠隔成績や年齢を考慮し慎重に治療法を検討しています。下肢静脈瘤に対してはレーザー治療を積極的に行っています。

糖尿病・内分泌内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 20 14.50 14.41 5.00% 58.35
100180xx990x0x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 14 3.71 6.66 0.00% 58.79
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 13 10.54 13.25 15.38% 54.38
100180xx991xxx 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり - - 4.01 - -
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし - - 10.28 - -

糖尿病・内分泌・代謝疾患全般の診療を行っていますが、血糖コントロールのための糖尿病教育入院と副腎疾患の精密検査入院とが最も多くなっています。生活習慣病の代表である2型糖尿病は発見が遅れると命に関わる合併症を引き起こす危険があるため、合併症の早期発見・発症予防のために、適切な食事療法、運動療法、薬物療法の正しい知識を身につけ、患者さんと医療従事者が一体となって管理していくことが大切と考えます。 また、副腎疾患の中でも原発性アルドステロン症は高血圧をきたすホルモン異常で、血管障害の原因となりますので早期発見・早期治療が重要です。 

乳腺外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 103 8.97 5.88 0.97% 56.88
090010xx99x4xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 56 7.66 3.94 0.00% 61.05
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 47 10.28 10.15 2.13% 65.40
090010xx99x8xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等28あり 19 6.32 4.21 0.00% 58.53
090010xx99x6xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 13 7.62 4.18 - 51.31

当科では乳がんを中心に乳線全般(妊娠関連は除外)を診察しています。診断が早く、手術終了まで約1ヶ月で完結します。乳線悪性腫瘍手術で入院される患者さんが多く、年間約160例ほどの手術を行っております。また、抗癌剤による化学療法治療も行っており、局所進行癌に対し術前化学療法の導入も行っております。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
010070xx99020x 脳血管障害 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 113 2.01 5.57 0.00% 72.58
010010xx9906xx 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等26あり 91 3.56 4.08 9.89% 67.21
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 55 15.53 15.63 41.82% 72.89
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 50 16.12 18.90 66.00% 7216
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 39 13.00 9.78 38.46% 82.54

脳卒中(脳梗塞・脳内出血・クモ膜下出血)の急性期治療として、血管内治療(血栓回収療法・コイル塞栓術など)・外科治療(動脈瘤クリッピング術・血腫除去術・バイパス術など)・内科治療(rt-PA血栓溶解)を行い良好な治療成績が得られています。脳腫瘍に対するガンマナイフ放射腺治療も長年の実績に基づいて治療を継続しています。

婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし 40 3.00 3.05 0.00% 42.38
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 31 6.87 6.04 0.00% 46.68
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 31 6.29 6.11 0.00% 54.39
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 20 9.35 8.31 0.00% 72.85
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 19 8.95 9.46 0.00% 44.74

子宮・卵巣の良性疾患に対しては経膣手術や腹腔鏡下手術を積極的に行い、安全、正確かつ迅速で低侵襲な手術を行っています。また、悪性腫瘍に関しては、診断まで行っています。
子宮脱や膀胱脱、尿失禁の患者様には、原則的に手術療法を行っていますが、ペッサリーによる保存的治療も行っています。

形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
1070071xx97xxxx 骨髄炎(上肢以外) 手術あり 13 33.38 34.28 38.46% 74.46
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし - - 4.66 - -
100100xx97x1xx 糖尿病足病変 手術あり 手術・処置等2あり - - 48.20 - -
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし - - 5.49 - -
050170xx0320xx 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし - - 51.34 - -

2021年度の形成外科における外科的治療実績は全70例でした。最も多い症例(疾病)は骨髄炎(上肢以外,手術あり)で13件となっており,全国平均在院日数と比較すると約1日短くなっていました。
外科的治療としては感染・壊疽となった傷を閉鎖し感染を収めるためデブリードマン(痛んだ組織の掃除の手術)や陰圧閉鎖療法・植皮術などがあり,形成外科の技術を駆使し可能な限り健常組織の温存を目指しています。やむ得ず切断を行う際も治癒できる範囲内でより歩行機能に有利な切断を心掛けています。

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院
日数
(自院)
平均
在院
日数
(全国)
転院率 平均年齢
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 12 18.25 14.75 8.33% 78.58
070470xx99x0xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2なし - - 15.50 - -
030245xxxxxxxx 伝染性単核球症 - - 7.55 - -
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.14 - -
030270xxxxxxxx 上気道炎 - - 4.78 - -

2021年度内科実績としては220例となっています。その中で患者さんの176例(82%)がCOVID-19感染症となっております。残り38例の中の約1/3が膠原病であり、これに肺炎、腎盂腎炎、伝染線単核球症など入っております。COVID-19感染症やその他、様々な疾患にも対応しております。 

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

  初発 再発 病期分類
基準 (※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 59 23 21 45 33 15 1 7,8版
大腸癌 26 79 47 119 41 88 1 7版
乳癌 79 73 13 50 - 24 1 7版
肺癌 69 31 32 63 31 65 1 7,8版
肝癌 - 20 29 22 - 48 1 7版

※1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

  • 5大癌のUICC病期分類別の患者数です。

UICC病期分類とは

  • 国際対がん連合(UICC)によって定められたTNM分類を用いてがんの進行度合い、いわゆる病期(Stage)を図る指標です。TNM分類はTが「原発腫瘍の拡がり」、Nが「所属リンパ節転移の有無と拡がり」、Mが「遠隔転移の有無」を表しており、このTNMの組み合わせによりStage0~Ⅳに分けることが出来ます。

集計の定義

  • 繰り返し入退院される患者さんは1入院のたびに1件とカウントします(同じ患者さんが令和2年度に3回入退院された場合は3件となります)。
  • Stageが「0」のものは集計対象外としています。

実績について

  • 消化器系癌疾患に対し手術治療を積極的に行っています。
  • 胃癌に対してはガイドラインに準じ、腹腔鏡手術も積極的に行っています。
  • 大腸癌に対しては、90%以上の症例に対し腹腔鏡下での手術を完遂しています。
  • 肝癌(肝細胞癌、肝内胆管癌、転移性肝癌)に対しては、開腹下高難度手術を積極的に行うと共に、腹腔鏡下手術にも積極的に取り組んでいます。当科は肝胆膵外科高度技能手術修練施設Aに認定されています。
  • 乳癌に対しては、手術を年間約160例行っており、悪性腫瘍部分を切除し乳房を温存する、乳房部分切除術が多く、温存率は約90%となっております。また、抗癌剤による化学療法治療も行っており、局所進行癌に対し術前化学療法の導入も行っております。
  • 肺癌手術症例はやはりI期、II期の症例が大半となっており、進行癌に対しても積極的に術前導入化学療法もしくは放射線化学療法を行い、ダウンステージングや微小転移巣のコントロールを行って手術療法を施行しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

重症度 患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 13 13.31 51.15
中等症 88 13.74 81.11
重症 13 13.54 81.08
超重症 - - -
不明 - - -
  • 成人の市中肺炎の重症度別患者数です。日本呼吸器学会成人市中肺炎診療ガイドライン肺炎重症度分類(A-DROPシステム)の定義に基づき、入院時の状態から重症度を決定し、それぞれ「患者数」「平均在院日数」「平均年齢」を算出しています。

<A-DROPシステム>

  • 1.男性≧70歳、女性≧75歳
  • 2.尿素窒素≧21 または脱水
  • 3.酸素飽和度≦90%
  • 4.意識障害
  • 5.収縮期血圧≦90mmHg
  • 軽 症:1~5いずれも満たさない
  • 中等症:1つまたは2つを有する
  • 重 症:3つを有する
  • 超重症:4つまたは5つまたはショック
  • 不 明:1~5のうち1つでも不明であったもの

集計の定義

  • 入院の契機となった傷病名と最も医療資源を投入した傷病名に対するICD-10コードが「J13~J18$」で始まるものが対象です。

実績について

  •  
  • 近年市中肺炎は当院のような施設でも、一般の診療所でもほとんどは入院することなく外来治療
  • で完結することが多いため、入院患者は減少傾向ですが、本年度は、昨年度同様、COVID-19感染症の影響もあって、細菌性肺炎自体の罹患者は、比較的少ない結果でした。

脳梗塞のICD10別患者数等

ICD10 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
I63$ 3日以内 213 18.24 74.99 41.83%
その他 38 15.13 78.37 5.98%
  • 脳梗塞等の分類にあたる患者さんをICD-10コード別に集計しています。

集計の定義

  • 発症日から「3日以内」「その他」に分けて集計しています。
  • 『転院率』は各『ICD10』の患者さんの転院患者数/全退院患者数です。

ICD-10とは

死因や疾病の国際的な統計基準として世界保健機関(WHO)によって公表されている分類です。死因や疾病の統計等に関する情報の国際的な比較や、医療機関における診療記録の管理などに活用されます。


実績について

コロナ禍ではありましたが、年間200例以上の脳梗塞(急性期)の治療を行っています。
超急性期の血栓回収療法を積極的に行い、良好な治療成績が得られています。内科的治療および必要に応じて外科的治療(手術)も併せて行っています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

集計の定義

  • 各診療科別に手術件数の多い上位5つの術式について集計しています。各術式における『Kコード』『名称』『患者数』『平均術前日数』『平均術後日数』『転院率』『平均年齢』をお示ししています。
  • 2021年度に退院された患者さんが対象の為、外来中に行われた手術については集計対象外です。
  • 全て「-」となっている診療科においては解説は省略しています。

各名称について

  • [1]『Kコード』⇒手術術式の診療点数表コードです。術式に対し『Kコード』が付与されるようになっており、このコードは全国共通です。
  • [2]『名称』⇒『Kコード』に対する名称です。
  • [3]『患者数』⇒各『Kコード』に該当する患者数です。
  • [4]『平均術前日数』⇒入院日から手術日までの日数の平均値です。手術日当日は除きます。
  • [5]『平均術後日数』⇒手術日から退院日までの日数の平均値です。手術日当日は除きます。
  • [6]『転院率』⇒各『Kコード』の当院から他院へ転院された患者さんの割合です。
  • [7]『平均年齢』⇒各『Kコード』に該当する患者さんの年齢の平均値です。

呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 68 1.35 8.06 1.47% 70.85
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 37 1.11 5.49 0.00% 71.11
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 18 4.00 4.33 5.56% 46.22
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 区域切除 - - - - -
K496-4 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 - - - - -

クリニカルパスに沿った管理を行い術後在院日数の短縮を行いながらも、基本的には自宅退院を勧めることが出来ている。これは周術期管理や手術の質を高めることで可能になっていると考えられる。また年々、重喫煙者・高度肺気腫を背景とした難治性気胸症例が増加しており、治療方針も含め呼吸器内科及び療養病院との連携が重要となっている。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 257 1.22 2.64 1.56% 68.25
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 249 2.53 3.32 3.61% 71.07
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 86 0.14 10.87 10.47% 72.21
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 84 1.50 4.75 7.14% 73.89
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 72 4.36 8.42 5.56% 78.14

冠動脈疾患へのカテーテル治療は、最新の技術・知識を駆使して長期予後も含めた最新の治療の提供を心がけています。急性心筋梗塞患者には24時間365日夜間でも迅速な対応を行っています。不整脈治療は上室性・心室性不整脈へ積極的にカテーテルアブレーション治療を行っており、クライオアブレーションも導入することで治療時間短縮を心がけています。下肢動脈 “救趾”を目標に形成外科医師と共同して診療に当たります。2020年からは弁膜症へなど構造的心疾患へのカテーテル治療を導入し、大動脈弁のみではなく左心耳・僧帽弁などへも積極的に治療導入しています。

消化器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 101 1.46 4.14 0.00%

62.78

K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 74 1.30 2.38 0.00% 71.23
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 44 2.93 11.75 6.82% 71.05

K655-22

腹腔鏡下胃切除術 悪性腫瘍手術 24 1.33 16.04 4.17% 73.50
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 24 0.75 3.54 0.00% 42.79

開腹手術での経験を踏まえ、適応症例を腹腔鏡手術へと徐々に移行しています。鏡視下手術の利点である拡大視効果を利用し、繊細な手術が可能となっています。リンパ節郭清が必要な癌症例に関して、特に結腸癌・直腸癌症例に対しては、栄養血管と共にリンパ節を摘出するため、腹腔鏡下手術が適していると考えています。胆嚢疾患(結石、ポリープ、腺筋症など)、ヘルニア、虫垂炎等の良性疾患に対しては、創が小さくて、確実な手術が出来る腹腔鏡下手術は、患者さん中心の医療として重要と考えます。また、虫垂炎に関しては、以前のように緊急手術を行うケースは減少しております。抗菌剤で炎症を制御し、患者さんの予定、手術室の稼働状況を鑑みながら、患者さんに対してデメリットのない治療が行えています。
胃癌に対しては、他臓器浸潤を伴う以外の進行癌に対しても、腹腔鏡手術を適応拡大して行っています。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 196 1.26 2.38 3.57% 70.96
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 193 1.62 7.13 6.74% 77.49
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 47 1.53 6.23 0.00% 73.40
K654 内視鏡的消化管止血術 47 1.13 8.11 12.77% 74.83
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル以上 35 0.63 2.14 2.86% 68.74

内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を始め、胆道ステント留置術、消化管止血術等、治療内視鏡を数多く積極的に行っています。

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの 35 3.49 19.80 8.57% 70.09
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 20 0.00 1.00 0.00% 68.45
K5551 弁置換術 1弁のもの 17 4.76 15.12 5.88% 69.45
K5606 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの) 11 3.09 18.00 9.09% 74.55
K5943 不整脈手術 メイズ手術 11 5.18 22.18 9.09% 68.18

大動脈弁、僧帽弁、三尖弁の二弁、三弁に対する複合弁膜症手術や心房細動に対するメイズ手術同時施行例が増加しており良好な結果を得ています。僧帽弁閉鎖不全症に対しては26年前から僧帽弁形成術を第1選択の治療として行っており、僧帽弁閉鎖不全症再発による再手術例はなく、良好な遠隔成績を達成できています。2019年から低侵襲心臓手術(MICS)を行っています。冠動脈バイパス術での平均バイパス本数は4本で、100%の開存率を達成できています。心臓ならびに胸部大動脈疾患に対する手術では、緊急手術を含め急性期死亡率は0.86%、と非常に良好な成績でした。腹部大動脈瘤に関しては開腹による人工血管置換術かステントグラフト留置か、遠隔成績や年齢を考慮し慎重に治療法を検討しています。下肢静脈瘤に対してはレーザー治療を積極的に行っています。

乳腺外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 102 1.48 6.36 98.00% 56.95
K4764 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む)) 25 1.48 7.00 400.00% 61.80
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの 24 1.54 13.83 0.00% 67.04
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) - - - - -
K476-31 動脈(皮)弁及び筋(皮)弁を用いた乳房再建術(乳房切除後) 一次的に行うもの - - - - -

 乳癌に対しては、手術を年間約160例行っており、悪性腫瘍部分を切除し乳房を温存する、乳房部分切除術が多く、温存率は約90%となっております。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 39 0.21 11.18 33.33%

82.79

K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 27 5.56 19.00 18.52% 61.70
K178-4 経皮的脳血栓回収術 20 0.20 19.35 60.00% 69.65
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 脳内のもの 16 0.63 22.31 100.00% 67.00
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 12 3.17 26.08 33.33% 65.25

脳腫瘍(髄膜腫・聴神経腫瘍など)、未破裂・破裂脳動脈瘤、内頚動脈狭窄症の直達外科手術を数多く行い良好な術後成績が得られています。また、脳梗塞急性期の血栓回収術にも積極的に取り組んでいます。

 

婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K867 子宮頸部(腟部)切除術 40 1.00 1.00 0.00% 42.38
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 35 1.00 4.26 0.00% 52.03
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 21 1.00 5.48 0.00% 47.86
K8654 子宮脱手術 腟壁形成及び子宮全摘術(腟式、腹式)

19

1.00 7.47 0.00% 72.37
K877 子宮全摘術 14 1 7 0.00% 49.79

子宮・卵巣の良性疾患に対しては、経膣手術や腹腔鏡下手術を積極的に行い、安全、正確かつ迅速で低侵襲な手術を行っています。
また、子宮脱や膀胱脱、尿失禁の患者さんには、原則的に手術療法を行っています。

腎臓内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの 12 2.83 8.08 8.33% 73.00
K596 体外ペースメーキング術 - - - - -
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 - - - - -
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回 - - - - -
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 1の実施後3月以内に実施する場合 - - - - -

慢性腎臓病保存期の患者様は主に新古賀クリニックの糖尿病センター内の外来で、看護師・栄養士をはじめ多職種による診療・療養指導を行っています。尿検査異常、進行する腎機能障害などの症例において、腎生検を要する病態の患者さまは、古賀病院21腎臓内科へ紹介します。また、透析導入準備としての内シャント造設術は心臓血管外科の医師が実施します。透析患者さまのシャントトラブルは循環器内科の医師と密に連携して評価を行い、必要時は循環器内科医師がシャントPTAを実施しています。
透析患者さまが入院されましたら、病態に合わせた適切な透析治療法を選択し、治療が円滑に進むように配慮をしています。 

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 入院契機 症例数 発生率
130100 同一 - -
異なる - -
180010 同一 63 0.83%
異なる - -
180035 同一 - -
異なる - -
180040 同一 55 0.73%
異なる - -

集計の定義

  • [1]令和2年度(令和3年4月1日~令和4年3月31日)に退院された患者様が対象です。
  • [2]その中でも一般病棟の入院期間を1件とします。(例:8/1一般病棟へ入院⇒8/15回復期病棟へ転棟⇒8/25一般病棟へ転棟⇒8/30退院の場合は一般病棟に2回入院してましたので、2件となります。)
  • [3]最も医療資源を投入した傷病名のDPC上6桁が「130100」「180010」「180035」「180040」で入院の契機となった傷病名のDPC上6桁と同一の場合と、異なる場合で件数と発生率を算出しています。発生率算出の分母は[2]の全退院患者数です。

実績について

  • 敗血症治療は各科で責任を持って治療を行い、定義、ガイドラインの変更で敗血症治療に取り組みやすくなりました。敗血症性ショックで血液浄化が必要な症例では、救急科にコンサルトしてもらうこともあります。疾患としては、肺炎、尿路感染の他、消化管穿孔、急性膵炎、カテ感染、胆嚢炎などがあり、当院の血液浄化はエンドトキシン除去を行うPMX-DHP、敗血症で使用可能なSepXiris-CHDFが代表的ですが、他病院にはない特徴として、PDF(Plasma Filtration with Dialysis)という選択的血漿交換があり、それぞれの症例で血液浄化チームでカンファレンスを行い、意見交換をしています。敗血症といえば、生存率がよくないので、治療を行っても無意味と思っている医者も少なくなく、そのことをなんとか改善していきたいと日々思っています。

更新履歴

2022年9月29日
令和3年度病院指標を公開しました。
2021年9月27日
令和2年度病院指標を公開しました。
2020年9月29日
令和元年度病院指標を公開しました。
2019年9月30日
平成30年度病院指標を公開しました。
2018年9月29日
平成29年度病院指標を公開しました。
2017年9月30日
平成28年度病院指標を公開しました。
2016年9月30日
平成27年度病院指標を公開しました。