経皮的左心耳閉鎖術 -WATCHMAN-

経皮的左心耳閉鎖術 -WATCHMAN-とは

新古賀病院 循環器内科では、心房細動で脳卒中リスクが高い方への左心耳閉鎖術「WATCHMAN」を導入しました。
抗凝固薬の長期間の内服が困難と考えられる重篤な出血リスクがある場合や、以前に重篤な出血の既往のある方を対象に行われる脳卒中予防の代替療法です。
抗凝固薬の内服を中止し出血のリスクを軽減するとともに、脳卒中の発生を予防します。

心房細動による脳卒中のリスク

心房細動では、心臓が血液を正常に送り出さないため、血球が滞留しお互いにくっついてしまうことで、心臓の左心耳と呼ばれる部分に血栓が形成されます。
その血栓が剥がれて脳へ血液を供給する血管をふさいだ場合、脳への血液供給が妨げられることが原因となり、脳卒中が起こります。
心房細動を起こしている患者さんでは、心房細動を起こしていない患者さんの5倍程度、脳卒中のリスクが高いといわれています。

治療について

 

治療にはWATCHMAN左心耳閉鎖システムを使用します。
鼠径部の静脈から細い管(カテーテル)を通して心臓に挿入し、左心耳を閉鎖します。

     

動画・画像 Boston社提供

経皮的左心耳閉鎖術デバイス Watchman™の対象となる方

  • HAS-BLED スコア※が 3以上の方
  • 転倒にともなう外傷に対して治療を必要とした既往が複数回ある方
  • びまん性脳アミロイド血管症の既往のある方
  • 抗血小板薬の2剤以上の併用が長期(1年以上)にわたって必要な方
  • 出血学術研究協議会(BARC)のタイプ3に該当する大出血の既往を有する方

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新古賀病院 「心臓血管・リズムセンター」
外来予約 0942-38-2222
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