糖尿病・甲状腺・内分泌センター#3甲状腺・副甲状腺疾患の診療

甲状腺・副甲状腺疾患の診療

当センターは日本甲状腺学会認定専門医施設であり、廣松医師を中心に、甲状腺疾患(バセドウ病、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎などの甲状腺機能亢進症や慢性甲状腺炎などの甲状腺機能低下症、甲状腺腫瘍)や副甲状腺疾患の診療を行っています。
当センターでは、診察前に甲状腺ホルモン(FT3、FT4)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、抗Tg抗体、抗TPO抗体、抗TSHレセプター抗体(第3世代)などの測定や甲状腺エコー検査を行っています。エコーガイド下甲状腺穿刺吸引細胞診は週3回(月、火、金曜日の午後から予約制)行っています。その他CT、MRI、PET検査、甲状腺シンチ、副甲状腺MIBIシンチなども行える(実施は新古賀病院内、PETのみ古賀病院21)わが国でも有数のセンターであります。甲状腺・副甲状腺の手術は、新古賀病院で行っておりますが、ご希望により、久留米大学病院、やました甲状腺病院(福岡市)、野口病院(別府市)、小池病院(佐賀市)へもご紹介しています。内視鏡下手術をご希望の方は鹿児島大学病院をご紹介しています。
2020年6月からは、甲状腺眼症専門外来を開設し、眼科との同日診療を行っています。中等症~重症の甲状腺眼症患者様には、メチルプレドニゾロン・パルス療法(入院パルス療法に加えて、週1回の外来パルス療法や、トリアムシノロンやボツリヌス毒素の局所注射療法なども開始し、眼窩部放射線照射療法は古賀病院21にて行っています。2020年に当センターの廣松医師が委員長として作成した「甲状腺眼症の診療の手引き」(図1)が発刊されております。

甲状腺および副甲状腺疾患の患者数(2019年~2021年)

バセドウ病 486名、甲状腺眼症 48名、慢性甲状腺炎 544名、甲状腺機能低下症(慢性甲状腺炎を除く)84名、無痛性甲状腺炎 21名、亜急性甲状腺炎 14名、 プランマー病 13名、甲状腺良性腫瘍 426名、甲状腺悪性腫瘍 60名、副甲状腺機能亢進症 21名、副甲状腺機能低下症 20名
(一部重複あり)

※甲状腺眼症に対するステロイド・パルス療法 30例施行
その他アミオダロン、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬による甲状腺機能異常にも対応しています。

甲状腺眼症診療のて手引き(図1)